ガラケーとスマホの違いは?乗り換えのタイミングや長所短所を紹介

この2つ、同じ携帯電話でも外見と中身、そして「できること」まで異なっています。

大きな違いは、通話やメールの機能を中心とした端末が「ガラケー」で、インターネット通信やアプリ機能を使いやすくした端末が「スマホ(スマートフォン)」です。

ただし、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアは、将来ガラケーが使えなくなることを発表しています。機種によっては、2022年3月から電話やメールが利用不可能になります。

今回の記事ではガラケーとスマホの比較、ガラケーからスマホへの機種変更について解説します。さらに最近話題の「格安スマホ」や「SIMフリースマホ」への機種変更についても紹介していきます。
本記事を読めば、スマホに移行するメリットや、ガラケーのまま使用するデメリットを実感できるでしょう。

ガラケーとスマホの違いは?

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ガラケーとスマホは、電話の機能に対する位置づけが異なります。

ガラケーは電話機能を中心とした機器です。機器に使われている通信技術は日本国内でサービスが発展しており、無線方式の通信を用いてメールやインターネットの閲覧機能を利用できます。
ちなみにガラケーとは「ガラパゴス携帯」の略称です。ガラパゴス諸島の生態系のように独自に発展したことから、ガラケーと呼ばれるようになりました。

一方でスマホは小型パソコンに電話の機能を追加した機器です。世界共通のOS(オペレーション・システム)である「iOS」と「Android」が搭載されています。
スマホは、アプリ(アプリケーション)でさまざま機能を追加できます。インターネットも小型パソコンのように利用できます。

データでみるスマホの普及率

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総務省発行の『令和2年版 情報通信白書』によると、世帯における情報通信機器の保有状況はモバイル端末全体が96.1%、そのうちスマホの割合が83.4%となりました。

また、内閣府が定期調査を実施している『令和3年3月 消費動向調査』では、2人以上の世帯を対象に調査を行った結果、2021年3月末時点でスマホの保有状況が88.9%となっています。
約9割の人がスマホを利用しており、ガラケーの所有率は年々減少していることがわかります。

つまり、現在の携帯電話を通じたコミュニケーションは、スマホが主軸になっているのです。会社の新入社員や後輩、自分の子どもや孫の世代まで、スマホを使える人/使っている人がほとんどになっています。彼らと円滑にコミュニケーションを取るためにも、スマホは役立ってくれることでしょう。

ガラケーでも出来ること/出来ないこと

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携帯電話の選択肢を考える際には、ガラケーとスマホをどのように比べるかで捉え方が変わってきます。今回は「ガラケーでも事足りること」と「ガラケーではスマホに及ばないこと」で見てみます。

まずは「ガラケーでも事足りること」ですが、電話をかける、メールを打つ、電話番号でメッセージをやりとりできるショートメッセージサービス(SMS)を使うという基本動作はスマホと大差ありません。また、最近ではスマホの方も改良されてきてはいますが、ガラケーのバッテリーの方が長時間の稼働が可能です。

かたや「ガラケーではスマホに及ばないこと」ですが、基本機能”以外”の動作は、ひとたび慣れてしまえばスマホに軍配が上がるといってもいいでしょう。言い換えれば、スマホは「小さなパソコンに、デジカメや音楽プレイヤーを盛り込んだもの」ですから、インターネットで検索をする、写真や動画を撮る、音楽を聴く、メールでないコミュニケーションツール(LINEなどのアプリ)を使う……などの機能は、慣れるとスマホの方が操作しやすく、楽しみ方やできることの幅も大きくなります。

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コミュニケーションツールにおいては、前述のように大半がスマホを使っている若年層では大きな変化を迎えています。

メールでやり取りするのはフォーマル、あるいはビジネスの現場が中心となっており、日々のやり取りや連絡はLINEやInstagramのダイレクトメッセージ機能などを使用していることが多いのです。ガラケーで動作するコミュニケーションツールもありますが、動作が遅い、そもそもガラケー版がないといったこともよく聞かれます。

余談ですが、筆者の家庭では「家族LINE」というグループがあります。父・母・筆者・弟の4人がスマホを使っており、連絡を取り合うツールにLINEを使っています。そのグループにメッセージを送れば全員が見られるため、食事の待ち合わせから写真や動画を交えた日々の出来事の報告まで、様々なシーンで便利に使えています。

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さて、まとめると、基本機能のみで限定的な使い方をするのであれば、ガラケーを選ぶメリットもあります。ガラケーはいま「あえて」選び取るものです。ただし、ガラケーで使われている3G電波の終了が決まっているので、ずっと使い続けることは現実的に難しいです。

一方でスマホは、あらゆる年代層とのつながりをうみやすくしてくれるだけでなく、自身の趣味や楽しみを増してくれるツールになっている、といえるでしょう。

ガラケーはLINEが使いづらい

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ガラケーの難点は、LINEが使いづらいことです。ガラケーはLINEのプッシュ通知が入りません。そのため、LINEで電話がかかってきてもその場で対応できなかったり、返信が数時間後になってしまったりと、使い勝手の悪い携帯電話になってしまうでしょう。

今や家族の連絡で、LINEを使わない家庭の方が少ないです。例えばおじいちゃんとおばあちゃんが孫とLINEで会話を楽しんでいるなど、年代を問わずコミュニケーションの主要ツールとなっています。

現在発売されているスマホは、ほぼ全てがLINEに対応可能です。そのため、家族間のコミュニケーション用に、ガラケーからスマホに移行する人が増えています。

なにより、実際にスマホでLINEを使ってみると、操作がかんたんであることを実感できます。

ガラケーの3G回線はいつまで使える?

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携帯の大手キャリアは、3G回線の期限を以下のように発表しています。

キャリア名期限
au2022年3月
ソフトバンク2024年1月
NTT ドコモ2026年3月

3つのキャリアの中でも、auの3G回線は残り僅かで利用できなくなってしまいます。
早めに機種変更や乗り換えなどを検討する方が良いでしょう。

そもそも3G回線とは、2000年代最初の頃に使用されていた第3移動通信システムの通称です。2012年から4G回線を中心にスマホが利用される時代が始まりました。
さらに、今後は5G回線という次世代の通信システムが台頭してきているので、より便利な通信で通話やインターネットなどを楽しめます。

実はスマホは格安SIMを使うと、ガラケーの請求以下の料金に抑えることができるので、意外とおトクに利用できます。詳しくは後の章で解説します。

ガラケーからスマホに乗り換えるメリット・デメリット

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この章では、ガラケーからスマホに乗り換えるメリットとデメリットを紹介します。

ガラケーからスマホに乗り換えるメリット

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ガラケーからスマホに乗り換えると、以下のようなメリットがあります。

  • LINEが使いやすい
  • 画面が大きくなる
  • テレビ通話が使える
  • きれいな画像の写真を残せる

スマホはガラケーより画面が大きいので、文字や画像などがはっきりと認識できます。また、スマホは画面を拡大できるため、視力が落ちてしまった人でもメールなどが読みやすいです。

他にも、LINEや他のアプリケーションを使えばテレビ通話などを利用でき、遠方に住んでいる家族や友人とオンライン上で通話が可能になります。スマホは文字入力もかんたんなので、使えば使うほど操作しやすくなるでしょう。

写真や動画もハイスペックな液晶で見られるので、画面越しに見る子供や孫の成長などを楽しみにしている人も多いです。ガラケーでは機械のスペックが原因で、写真や動画が見づらくなりやすいので、スマホの方が写真や動画に適しています。

ガラケーからスマホに乗り換えるデメリット

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ガラケーからスマホに乗り換えると、以下のようなデメリットがあります。

  • 操作方法がガラケーと違う
  • 一般的に端末代や通信費がガラケーよりも高い

スマホは今まで使っていたガラケーと操作が異なるため、多くの人が乗り換えをためらってしまいがちです。また、ガラケーのようにボタン操作ができなくなることも、スマホへの乗り換えを避ける要因になっています。

また一般的に端末代や通信費がガラケーよりも高いこともメリットです。しかし通信費の請求額は、格安SIMを利用することで料金が抑えられます。

とくにNUROモバイルは、おトクな価格で大手携帯3キャリアと同じ回線が利用できるので、お試しで格安SIMを利用してみたい人にオススメです。

ガラケーからスマホに変える際の注意点

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ガラケーからスマホに変える際の注意点は、以下の2つです。

  • データ移行
  • 有料サービスの解約・移行の手続き

ガラケーからスマホに変える際は、データの移行やサービスの解約など、少し面倒な手続きがあります。どちらも難しい作業や手続きではないので、始めてみると意外と早く終わることがわかるでしょう。

データ移行

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ガラケーからスマホにデータを移行する方法は、microSDカードにデータをバックアップしてスマホにコピーすることです。
例えば、電話帳や写真などのデータをmicroSDカードに保存し、スマホにそのSDカードを挿入し、コピーします。

iPhoneはSDカードが利用できないため、ガラケーで写真などをmicroSDカードに一旦保存してから、パソコンやインターネット上のクラウドと呼ばれるところに送りましょう。そうすることでスマホでもデータを移すことが可能です。

有料サービスの解約・移行の手続き

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まずは請求書を確認し、ガラケーで利用しているサービスを把握することが重要です。例えば知らない間に、有料サービスの料金を払い続けている場合があり、スマホに移行した後も、その料金が課金され続ける可能性も考えられます。事前にガラケーの請求書は確認するようにしておきましょう。

ガラケーで利用している電話番号をそのまま使いたい場合、スマホへ乗り換え時に「MNP」という手続きを行えば、電話番号をそのままでスマホに乗り換えられます。

サービスの解約やMNPの方法がわからない場合は、契約しているキャリアに電話や店舗で相談してみましょう。

進化形ケータイの「ガラホ」もオススメ

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現在は、スマホの機能がガラケーで利用できる「ガラホ」が発売されています。
もちろんLINEを利用できる端末もあり、スマホの操作が苦手な人でもLINEを使いやすいと評判です。

ただしガラホは、スマホ用のアプリすべてが利用できるわけでないので、一般のスマホより機能が落ちる点には注意が必要です。

気になる「月々の料金」を考えると……

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ガラケーには「月々の料金が安い」というメリットもありました。確かに一理ありますが、バッテリーの持ち時間同様、スマホにも選択肢が生まれてきています。

これまで通り、NTTドコモ・au・ソフトバンクといった「大手携帯キャリア」各社でのスマホへの機種変更もできますが、料金とデータ容量を考えた場合に話が変わってきます。
格安SIMは、上記の携帯キャリアに縛られることなく、「スマホはスマホ、通信会社は通信会社」といったように、使う私たち個々人が、料金やサービス内容を比較して選ぶことができるものです。今後、調べる時に出てくるであろう専門用語を使うと、携帯キャリアに縛られないスマホを「SIMフリースマホ」、内容で選べる通信会社のサービスを「MVNO(一般的に格安SIM、格安スマホ)」と呼びます。

例えばスマホはガラホ、通信会社はソニーグループが提供している格安SIMの「NUROモバイル」といった選択も可能です。

NUROモバイルの公式サイトでは「SIMフリーとは? 格安SIM初心者必見の基礎知識や注意点」や、「格安SIMへ乗り換えるために必要なものや手順をわかりやすく説明!」といった記事でも基礎のポイントをご紹介していますので、併せてご参考ください。

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まとめ

スマホは取っ付きにくい、難しいというイメージがあるかもしれませんが、筆者の60代の両親も、スマホを使う内に慣れていき、今では若い人と変わらぬ楽しみ方をしています。
「誰でも使えるように」といったコンセプトを持つスマホもありますので、ぜひ一度手に取って触ってみてください。考え方が変わることを実感できるでしょう。

ソニーグループが提供している格安SIMの「NUROモバイル」は、大手携帯3キャリアの回線から選択できます。また月額基本料金も、電話番号での通話が使えて792円~とリーズナブルです。
さらに有料オプションとして「訪問サポート」や「遠隔サポート」等があるので、ガラケーから格安SIMに乗り換える不安がある人やスマホの使い方がわからない人は専門のスタッフからレクチャーを受けることも可能ですよ。

今まで以上に携帯電話をおトクに利用するために、ガラケーからスマホやガラホへの機種変更もぜひ検討してみてください。

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