子どものスマホの制限方法は?iPhone・Androidの設定を紹介

子どものスマホを制限したいと考えている保護者の方は多いのではないでしょうか。この記事では子どものスマホの制限について具体的な方法を解説します。iPhoneのスクリーンタイムやAndroidのファミリーリンクなどの設定手順も詳しく紹介。安全で安心なスマホ環境作りをサポートします!
目次
子どものスマホデビューは何歳から?
子どものスマホデビューのタイミングは、多くの保護者が悩む問題です。一般的には、小学校高学年から中学生にかけてスマホを持たせる家庭が増えています。子どもの行動範囲が広がり、安全を確保するための連絡手段が必要となってくる年齢だからです。
スマホデビューの際には、家族で話し合い、使用ルールを設けることが大切です。単に年齢だけで判断するのではなく、子どもの成熟度や家庭の方針も考慮しながら決めていきましょう。
子どものスマホ利用に伴うリスクと制限の必要性

スマホは便利なツールですが、その利用にはさまざまなリスクが潜んでいます。ここでは特に子どもにとって注意したいスマホのリスクについて解説します。
個人情報が流出するリスク
個人情報が流出するリスクに注意しましょう。インターネット上の情報は友人だけでなく、第三者に見られる可能性があります。一度発信した情報は保存やコピーされ、完全に消すことはほぼ不可能です。
子どもがその重要性を分からず個人情報などの重要な情報をインターネット上に発信してしまうと悪用される恐れがあります。
不適切なコンテンツへアクセスするリスク
インターネットには、子どもにとって有害な情報や不適切なコンテンツが存在します。検索しなくても広告として表示されることも多く、子どもはこれらに意図せず触れるリスクがあります。このような不適切なコンテンツを子どもに触れさせないための対策が必要です。
SNSを通じたトラブルのリスク
スマホを利用し始めたばかりの子どもは、オンラインコミュニケーションに慣れておらずネットリテラシーも確立していません。SNSなどでコミュニケーションの行き違いの末にいじめや詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性に注意しましょう。
高額な課金をするリスク
スマホではゲームやアプリの購入が簡単にできます。課金の仕組みについてよくわかっていない子どもは、目の前の楽しみを優先して簡単に課金してしまうリスクが考えられす。結果、保護者が知らないうちに高額な課金が発生するケースがあります。
スマホ依存症になるリスク
スマホは子どもにとって魅力的な娯楽です。使い方を覚えると夢中になり長時間スマホを触り続ける子も出てくるでしょう。スマホを触っていないと気がすまないといういわゆる「スマホ依存症」状態になってしまうと、健康や学業に悪影響が出る場合があります。
以上のようなリスクを考慮し、しっかり対策していくことが大切です。
保護者は子どものスマホ利用ルールを作ろう
スマホ利用のリスクを回避するため、子どもにスマホを持たせる際には家庭での利用ルールを設けることが重要です。
まず子どもと話し合い、スマホの使用目的や利用時間帯を明確に決めましょう。たとえば、「夜9時以降は使用しない」「勉強中は別の部屋に置く」といった具体的なルールを設定します。
ルールの設定や実行については子どもの意見も尊重し、柔軟に対応する姿勢が大切です。学校での利用についても、学校のルールを確認し学びに集中できる環境を整えるように努めましょう。
保護者ができる子どものスマホの制限方法
スマホ利用におけるリスクを軽減するために保護者が活用できる制限方法を6つご紹介します。子どもにスマホを渡す前に設定しておくとよいでしょう。
携帯電話会社のフィルタリングサービス
携帯電話会社のフィルタリングサービスは、不適切なWebサイトやアプリへのアクセスを制限できます。このサービスを利用することで子どもが有害な情報に触れるリスクを大幅に減らすことができます。
ドコモの「あんしんフィルター」、auの「あんしんフィルター」、ソフトバンクの「あんしんフィルター」などがあり、端末を操作するだけで設定が可能です。多くのサービスが無料で提供されています。
フィルタリングアプリ
フィルタリングアプリは、スマホにインストールするだけで細かな制限が設定できるアプリです。年齢や利用状況に応じて柔軟に設定を変更できるのが特徴です。
Webサイトやアプリの制限だけでなく、利用時間の管理や位置情報の確認といった機能もついています。無料のものと有料のものがあります。GooglePlayやAppStoreで使い勝手のよいものを探してみましょう。
セーフサーチ
セーフサーチとは、検索エンジン利用時に有害なコンテンツをフィルタリングする機能です。GoogleやYahoo!などが提供しており、ブラウザの設定から簡単に有効化できます。
この機能を有効化しておくと、子どもが検索エンジンを使っても目に触れさせたくない検索結果を非表示にできます。子どもが調べ物をする際も安心してインターネットを利用できる環境を整えられます。
スクリーンタイム(iPhoneのみ)
iPhoneに搭載されたスクリーンタイム機能は、アプリやWebサイトごとの利用時間を管理する便利なツールです。特定のアプリの利用時間を制限できる機能や休止時間になると許可したアプリや連絡先以外の通話を停止する機能がついています。利用状況のレポートも確認することができ、スマホの使い方を把握しやすくなります。
Digital Wellbeing(Androidスマホのみ)
AndroidスマホのDigital Wellbeingは、アプリごとの利用時間を確認し制限を設けることができる機能です。アプリ別の利用時間を円グラフなどで確認できるので、子どもがどんなアプリに時間を使っているか把握できます。
特定のアプリやWebサイトの閲覧の上限時間を設定することもでき、子どものスマホ時間をコントロールできます。また、通知をオフにするおやすみモードや、指定アプリの利用を一時停止するフォーカスモードも搭載されています。
ファミリーリンク(Androidスマホのみ)
ファミリーリンクはGoogleが提供するDigital Wellbeing の機能の1つです。子どものAndroidスマホにおける利用状況を把握し、制限をかけることができます。
Google Playでのアプリの購入やコンテンツの制限、利用時間の設定、位置情報の確認といった子どもの安全を守る機能が搭載されています。この機能を活用することで、子どもが安全にスマホを利用できる環境を整えることができるでしょう。
iPhoneのスクリーンタイムの設定方法
iPhoneユーザーであれば「スクリーンタイム」機能を活用するのが効果的です。この機能を使えば、アプリやWebサイトの利用時間を制限し、適切な環境を整えることができます。以下に具体的な設定手順を解説します。
iPhoneのスクリーンタイムをオンにする
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 「スクリーンタイム」を選択する
- 画面の案内に従い、スクリーンタイムを有効化する
- パスコードを設定し、変更ができないように保護する
パスコードが子どもに知られてしまうとすべて解除、変更ができてしまうので気をつけましょう。
アプリの使用時間を制限する
- 「設定」アプリの「スクリーンタイム」を開く
- 「アプリ使用時間の制限」をタップし「制限を追加」を選択する
- カテゴリやアプリを選択し、使用時間を設定する
Webサイトへのアクセスを制限する
- 「設定」アプリから「スクリーンタイム」を選択する
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする
- パスコードを入力し「コンテンツ制限」を選択する
- 「Webコンテンツ」を選択する
- 「成人向けWebサイトを制限」か「許可されたWebサイトのみ」を選択するする
5.で「許可されたWebサイトのみ」を選んだ場合は候補のサイトが出てくるので許可したいサイトだけ有効にしてください。
不適切な表現を用いたコンテンツを制限する
- 「設定」アプリの「スクリーンタイム」を選択する
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする
- 「App Store、メディア、Web、およびゲーム」を選択する
- 「許可されたメディアサービスコンテンツ」の中でフィルターを設定する
iTunes とApp Storeでの購入を制限する
- 「設定」アプリの「スクリーンタイム」を選択する
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする
- 「iTunesおよびApp Storeでの購入」を選択する
- 「アプリのインストールと購入」を「許可しない」に設定する
iPhoneのシリーズによっては4.が「アプリのインストール」と「アプリ内課金」に分かれておりそれぞれの設定が必要なものがあります。
上記は全て、子どもが使用するiPhoneを直接操作して行う設定です。保護者と子どもがともにiPhoneユーザーである場合は、保護者のiPhoneから「ファミリー共有」を設定して子どものiPhoneに制限をかけることも可能です。
Androidスマホのファミリーリンクの設定方法
Androidスマホでは「ファミリーリンク」を使用することで、子どもの利用時間やアプリのアクセスを管理できます。以下はその具体的な手順です。
1日の利用時間の上限を設定する
- 保護者のスマホで「ファミリーリンク」アプリを開く
- 子どもの名前を選択する
- 「管理」アイコンをタップし「1日の利用時間の上限」を選択する
- 必要な上限時間を設定し保存する
アプリの利用を制限する
- 保護者のスマホで「ファミリーリンク」アプリを開く
- 子どもの名前を選択する
- 「アプリの利用制限」を選択し、制限をかけるアプリを指定する
- 「ブロック」を選択し、「完了」をタップする
「管理」アイコンを選択する
購入・ダウンロードに承認を必要とするように設定する
- 保護者のスマホで「ファミリーリンク」アプリを開く
- 子どもの名前を選ぶ
- 「コンテンツの制限」を選択する
- 「Google Play」を選択する
- 「購入とダウンロードの承認」で「承認を必要とするアイテム」を選択する
- 「すべてのコンテンツ」「有料コンテンツのみ」「アプリ内購入のみ」から選択する
上記を設定することで子どもがアプリを購入したりダウンロードしたりしようとした場合、保護者のスマホに通知されます。保護者は自身のスマホから子どものリクエストを承認あるいは拒否できます。
子どものスマホの制限に関するよくある質問
Q.子どもの理想の1日あたりのスマホの利用時間はどのくらい?
A. 一般的に、6歳から12歳の子どもの場合は1日1~2時間程度に抑えること推奨されています。
13歳以上の場合も、学業や生活リズムを考慮し2時間以内に抑えるのが望ましいとされています。
Q. スマホの利用時間を無料で制限できるアプリはある?
A. スマホの利用時間を無料で利用できるアプリがあります。
iPhoneあればAppStoreで、AndroidスマホであればGoogle Playでダウンロードすることができます。またiPhoneには「スクリーンタイム」、Androidスマホには「ファミリーリンク」が標準搭載されています。これらを活用すれば、手軽に利用時間を管理可能です。
Q.高校生の子どもにもスマホの利用制限は必要?
A. 高校生の子どもにもスマホの利用制限は必要といえます。
高校生はSNSやアプリを長時間利用しがちです。健康や学業に悪影響を及ぼさないためにも、ルールを設定し、使用時間を管理することが大切です。
スマホの制限設定を上手に使い子どもに安心なIT環境を用意しよう
子どものスマホ利用は、家庭でのルールや設定次第で安全なものにできます。適切な制限を設けることで、リスクを防ぎながらスマホを有効活用する習慣を身につけさせましょう。本記事を参考に、ご家庭に合った方法をぜひ取り入れてみてください。
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