4Gがつながらない原因は?iPhone・Android別の対処法を解説

iPhoneやAndroidスマホで、突然4Gにつながらなくなってしまうことがあります。スマホが使えずに焦る気持ちもありますが、まずは落ち着いて原因を探していきましょう。この記事では、4Gにつながらない・速度が遅いときの原因と対処法について詳しく解説します。対処法を一つひとつ試し、不具合を解消していきましょう。
目次
そもそも4Gとは?

4Gとは、スマホやタブレットなどのモバイルデバイスで利用される通信システムの1つです。「G」は「世代」を意味する「Generation」の略で、4Gは第4世代の規格を意味しています。
4Gは、「LTE(Long Term Evolution)」と呼ばれる技術を基にしており、安定した高速通信を提供できるのが特徴です。4Gは都市部から地方まで全国の広範囲で提供されていますが、現在、一部地域では4Gより高速な5Gの普及も進んでいます。
4Gがつながらない原因

4Gが突然つながらなくなった場合、何が原因なのか、どう対処したらよいかと焦ってしまうこともあるでしょう。ここでは、4Gがつながらない時に考えられるさまざまな原因について解説します。
電波が届きにくい場所にいる
4Gは電波の届きにくい場所では、電波が弱くなることがあります。主に「建物の中」
「地下鉄」「山間部」のような場所では注意が必要です。
とくにコンクリート製や高い建物は電波が届きにくく、エリア圏内であってもつながらない可能性があります。つながりにくいと感じたときは、スマホ画面右上にある電波状況の強弱を確認しましょう。
通信障害が起きている
4Gがつながらない場合、大元となる携帯電話会社のネットワークに問題が発生している可能性があります。この場合、Wi-Fiなど別回線を利用しながら状況を把握しつつ、回復を待ちましょう。
また、通信障害の状況は携帯電話会社の公式ホームページやSNSなどで確認できます。大規模な障害の場合はネットニュースなどでも取り上げられるため、これらで復旧に関する情報を確認しましょう。
モバイルデータ通信がオフになっている
モバイルデータ通信がオフになっている場合は、4Gにつながりません。モバイルデータ通信とは、携帯電話回線を使ったインターネットの接続方法です。モバイルデータ通信がオフの状態では、Wi-Fiでのみ通信が可能です。
モバイルデータ通信は設定ミスや誤操作でオフになる場合があるため、まずは設定を確認しましょう。
機内モードになっている
機内モードになっていると、4Gや5G、Wi-Fiといったすべての回線が遮断されます。機内モードとは航空法に対応した、電波の送受信を行わないモードのことです。飛行機に乗る際や、意図的に通信をオフにしたい際などに使われます。
機内モードになっていると、スマホ画面に飛行機のマークが表示されます。操作ミスや誤作動で機内モードにしてしまう場合もあるため、設定を確認してみましょう。
SIMカードに問題がある
SIMカードを正しく認識できていない場合は4Gに接続できません。SIMカードとは、スマホをデータ通信につなげるためのカードです。小さなICチップの形状をしており、スマホ本体に挿入して使用します。
SIMカードの差し込みが緩かったり汚れていたりすると正しく認識されず、4Gに接続できません。挿し直すことでつながる場合もありますが、破損している場合は新しいSIMカードへの交換が必要です。
スマホ本体に不具合が生じている
スマホ本体の故障が原因で、4Gにつながらない場合があります。ほかの原因が思い当たらない場合は、スマホの買い替えや修理を検討しましょう。
不具合保障に入っている場合は、スマホの購入元や契約中の携帯電話会社に問い合わせてみてください。
なお、スマホ本体の寿命は機種や使い方によっても異なりますが、3~4年程度が目安とされているため参考に覚えておきましょう。
APN設定に問題がある
APN設定に問題があると、4Gに接続できません。APNとはモバイルデータ通信を行うための設定のことで、本来大手携帯電話会社などで購入した場合、自身で設定することはありません。
ただし、格安SIMを利用する場合や、スマホに新しいSIMカードを入れる場合は自分でAPN設定を行うケースがあります。入力内容などを間違えると正しく接続されないため、設定内容を見直してみましょう。
4Gにつながるけど通信速度が遅い原因

4Gにつながるものの、極端に速度が遅くなる場合の原因について解説します。普段よりも速度が遅いと感じた際に参考にしてください。
通信速度制限がかかっている
スマホの通信速度制限がかかっていると、回線速度は急激に遅くなります。多くのスマホでは、料金プランごとに月間データ使用量の上限が設定されています。この上限を超えることで速度制限がかかり、通信のつながりにくさを感じるでしょう。
速度制限にかからないため、日ごろからデータ使用量を把握しておくのが大切です。Wi-Fiにつなげればスマホのデータ使用量には影響を与えないため、日常的に活用しましょう。
スマホのストレージが不足している
スマホのストレージ容量が不足していると、通信速度に悪影響を与えるケースがあります。ストレージの容量不足によりデバイスの動作が遅くなり、アプリの動作やデータの読み込みがスムーズに行えなくなるためです。
設定画面などから定期的にストレージの状態を確認しましょう。不要なデータは削除し、クラウドを適度に活用することでスマホのストレージ不足を防げます。
OSのバージョンが古い
OSのバージョンが古いと、通信速度が遅くなる場合があります。OSを最新にアップデートすることで、通信速度だけでなくスマホ全体のパフォーマンス向上も期待できます。
まずは、設定画面からOSが最新版になっているかを確認しましょう。OSのアップデートでは、セキュリティ強化や新機能の追加などが行われるため、こまめに更新を行ってください。
4Gがつながらない・通信速度が遅いときの対処法

次に、4Gがつながらない・通信速度が遅い場合の対処法について解説します。具体的な手順を解説するので、一つひとつ試してみましょう。
スマホを再起動する
スマホの一時的な不具合が原因の場合、スマホの再起動により解決する場合あります。4Gにつながらない・遅いといった場合は、まずは電源の再起動を試すのがよいでしょう。
手順は機種によって異なりますが、多くの場合、電源ボタンの長押しで電源をオフにできます。そのあとに、再度同じ操作でスマホを起動しましょう。
場所を変えて利用する
地下や高層ビルなど、電波が届きにくいことが原因になっている場合は、電波の受信状態が良い場所に移動してください。窓際や屋外など、障害物が少ない場所に移動すると回線の速度が改善される可能性があります。
また、山間部などはとくに電波が届きにくいです。しかし、携帯電話会社によっては登山道や人気のある山岳などに電波スポットを作っている場合も。携帯電話会社の公式サイトなどで電波が通る登山道を掲載しているケースもあるので、確認してみましょう。
モバイルデータ通信をオンにする
モバイルデータ通信がオフになっている場合、オンに変更しましょう。ここでは、オン・オフを切り替える方法を紹介します。iPhoneとAndroidスマホでやり方が異なるため、それぞれ確認しましょう。
iPhoneでモバイルデータ通信をオンにする手順
- 「設定」から「モバイル通信」をタップ
- 「モバイルデータ通信」をオンに切り替える
Androidスマホでモバイルデータ通信をオンにする手順
- 「設定」から「ネットワークとインターネット」→「インターネット」をタップ
- 設定アイコン(歯車のマーク)をタップ
- 「モバイルデータ」をオンに切り替える
これ以外にも、クイック設定パネルからもオン・オフの切り替えができるケースもあります。また、Androidスマホの表示画面は機種によって手順が変わる場合があるため、画面の案内に沿って操作してください。
機内モードをオフにする
機内モードがオンになっていると通信ができないため、オンに切り替えましょう。iPhone・Android別のオフに切り替える手順は以下の通りです。
iPhoneで機内モードをオフにする手順
- 「設定」を開く
- 「機内モード」をオフに切り替える
Androidスマホで機内モードをオフにする手順
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「機内モード」をオフに切り替える
モバイルデータ通信と同様、クイック設定パネルからもオン・オフの切り替えが可能です。Androidスマホは、機種によって表示される画面・手順が多少異なる点は覚えておきましょう。
SIMカードを入れ直す
SIMカードの接触不良が原因の場合、SIMカードを一度取り出し、再度挿入することで改善される可能性があります。SIMカードを入れ直す手順は以下の通りです。
- スマホの電源をオフにする
- SIMカードを取り出す
- 再度正しい向きで挿入する
- スマホの電源を入れ直す
SIMカード自体に損傷がある場合は、新しいSIMカードに交換する必要があります。携帯電話会社のサポートセンターや公式サイトから必要な手続きを行ってください。
自分のデータ使用量に合ったプランに変更する
4Gの速度が遅くなる原因がデータ容量超過による速度制限の場合、データ使用量に合ったプランに変更することを検討しましょう。毎月のデータ使用量を把握し、使用量に収まるプランを選択します。
携帯電話会社はさまざまなデータプランを提供しているため、最適な容量・料金のプランを見つけられるでしょう。
なお、すぐに通信速度を改善したい場合、一時的にデータを追加購入するのがおすすめです。
アプリやデータを整理する
スマホのストレージ不足で動作が遅くなっている場合、不要なアプリやデータを削除してストレージ容量を空けましょう。スマホの動作が軽快になり、通信速度の向上につながる可能性があります。
一時的なデータの削除以外にも、クラウドストレージを活用するなど、日常的にデータ整理を行うのがおすすめです。
OSのバージョンを最新にアップデートする
OSのバージョンが古い場合は、以下の方法で最新版へのアップデートを行いましょう。
iPhoneでアップデートする手順
- 「設定」から「一般」タップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 「今すぐインストール」をタップ
※ソフトウェアアップデートのオプションが複数提示される場合、インストールしたいものを選択
※「ダウンロードしてインストール」が表示される場合、ダウンロードしパスコードを入れてから「今すぐインストール」をタップ
Androidスマホでアップデートする手順
- 「設定」を開く
- 「システム」→「ソフトウェア アップデート」をタップ
- アップデートのステータスが表示されるため、画面に従って操作する
Androidスマホは機種によって表示される画面が多少異なるため、あくまでも参考してご覧ください。
APN設定を確認する
APN設定は、携帯電話会社が提供するインターネット接続情報です。APNが正しく設定されているか確認しましょう。
APN情報の確認・設定方法は機種によって異なります。携帯電話会社の公式サイトや取扱説明書、契約時の説明資料などにも手順が記載されているため、手順通りに行ってください。
また、以下記事でもiPhone、Androidスマホ別のAPN設定手順を解説しているため、確認してみましょう。
それでも4Gがつながらない場合は?
上記で解説した対処法を試しても4Gがつながらない場合、通信業者に問い合わせましょう。多くの携帯電話会社では、スマホや契約内容に基づいてアドバイスしてくれるサポートセンターが提供されています。
SIMカードやスマホ本体に問題がある可能性もあるため、必要に応じてSIMカードの交換や端末の修理を依頼しましょう。
業者にサポートを依頼しても状況が改善されないなら、他の携帯電話会社への乗り換えや、機種変更も検討する必要があります。また、毎月速度制限がかかる場合は他のプランへの乗り換えも有効です。
4Gがつながらない悩みに関するよくある質問
Q. 突然4Gがつながらなくなる原因は?
A. 4Gにつながらない場合に考えられる主な原因は以下の7点です。
- 電波が届いていない
- モバイルデータ通信がオフになっている
- 機内モードがオンになっている
- APN設定の不備
- SIMカードの不備
- 通信障害
- スマホ本体の不具合
この記事では1つずつ詳しく解説しているので、当てはまる原因があるか確認しましょう。
Q. 4Gがつながらないときの対処法は?
考えられる原因は、設定の不備やスマホ自体の不具合など、さまざまなパターンがあるため、まずは原因を特定することから始めましょう。原因が把握できない場合は、とりあえず再起動してみると通信が改善されるかもしれません。
4Gにつながらない場合、まずは一つずつ原因を確認しよう
4Gにつながらないときは、原因を特定して適切な対処を行うことが重要です。誤操作などによる設定不備の場合もあれば、スマホやネットワーク自体の不具合の場合もあります。
突然4Gにつながらずスマホがネット接続できなくなった方は、本記事の内容を参考に原因の特定と対処を行いましょう。場合によって、スマホやSIMカードの交換が必要です。根本的な解決のために携帯電話会社や料金プランの変更も検討してみるのもよいでしょう。
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