MNP予約番号とは?取得方法・乗り換えの流れ・注意点

現在の電話番号をそのまま使いながら携帯電話会社を乗り換えたいという方も多いでしょう。本記事では、MNP予約番号の取得方法や注意点、乗り換え手順を詳しく解説します。有効期限やワンストップ方式についても解説し、電話番号を変えずに簡単に格安SIMへ乗り換える方法をお伝えします。
目次
MNP予約番号とは?

MNP予約番号とは、電話番号を変えずに新しい携帯電話会社に乗り換える際の手続きに必要な10桁の番号のことです。
MNP(Mobile Number Portability)とは、携帯電話会社を乗り換える際に、電話番号を変えずにそのまま引き継ぐことができる制度のことで、その制度を使用する際に必要な番号であることから、MNP予約番号といいます。
MNP予約番号は何に使う?どんなときに使う?
MNP予約番号は、現在の電話番号を引き継いで、他の携帯電話会社に乗り換える際に必要な番号です。MNP予約番号を取得することで、電話番号を変えることなく新しい携帯電話会社でサービスを利用することができます。
一方、新しい電話番号を希望する場合は、MNP予約番号は必要ありません。また、同じ会社内で乗り換える場合はMNP予約番号を利用しなくてよいケースもあります。そのため、携帯電話会社を乗り換える際は、自分の状況に応じてMNP予約番号が必要かどうか確認しましょう。
MNPを利用する際は、現在契約している携帯電話会社からMNP予約番号を発行してもらい、その番号を新しい携帯電話会社の申し込み手続きに利用します。これにより、スムーズに電話番号を引き継げます。
2023年5月からは、MNP予約番号が不要な「ワンストップ方式」も導入されています。
MNP予約番号の3つの取得方法
MNP予約番号を取得する方法は、Webサイト、電話、店舗の3つがあります。それぞれの取得方法について手順を詳しく解説します。
WebサイトからMNP予約番号を取得する
1つ目はWebサイトからMNP予約番号を取得する方法があります。24時間いつでも利用可能なため、忙しい方にとって便利です。契約している携帯電話会社の公式サイトにログインし、MNP予約番号の発行ページで必要な情報を入力することで手続きが完了します。
ただし、サイト操作に不慣れな場合は、時間がかかることもあるため事前に手順を確認しておきましょう。
ドコモの場合
必要なもの | ドコモ回線以外から手続きをする場合:dアカウントのID ドコモ回線から手続きする場合:ネットワーク暗証番号 |
---|
公式サイトは24時間受付可能です。MNP予約番号を発行し、同時にドコモ回線を解約する際は、ログイン方法によって認証手順が異なります。
スマホでログインする場合は「パスキー認証」が必要で、パソコンでログインする場合は「設定済端末で認証」が求められます。
auの場合
必要なもの | au ID・パスワード |
---|
My auのトップページから手続きを行いましょう。受付時間は24時間です。発行されたMNP予約番号はSMSによって通知されます。SMSが受け取れない場合は、店舗での乗り換え手続きが必要です。
ソフトバンクの場合
必要なもの | SoftBank ID ・パスワード |
---|
My SoftBankで手続きができます。手続き前に、解約時にかかる費用も確認できます。受付時間は24時間ですが、予約番号発行は午前9時~午後8時です。
電話でMNP予約番号を取得する
2つ目は電話でMNP予約番号を取得する方法があります。携帯電話会社のカスタマーサービスに連絡し、MNP予約番号の発行を依頼します。直接オペレーターと話しながら手続きを進められるため安心感があります。
ただし、電話が混み合う時間帯には待ち時間が発生することもあるため、余裕を持って連絡することが大切です。
ドコモの場合
ドコモのスマホでかけるときの番号 | 151 |
---|---|
一般電話でかけるときの番号 | 0120-800-000 |
電話は、午前9時~午後8時までの年中無休の受付です。土日や月末など問い合わせが集中する場合は、電話がつながるまでに時間がかかることもあります。音声ガイダンスは「4-1」でスキップ可能です。
また、本人確認が必要なため、契約者の電話番号とネットワーク暗証番号(契約時に指定した4桁の番号)は事前に調べておきましょう。
auの場合
スマホ・一般電話でかけるときの番号 | 0077-75470 |
---|
電話受付は午前9時から午後8時まで対応しています(年中無休)。契約者本人が、MNPを予約するスマホ本体から電話番号を通知して連絡する必要があります。電話番号の前に「186」を付けるなどの方法で通知しましょう。
MNP予約番号は発行後、SMSで通知されます。SMSが受信できない場合は、店舗で手続きする必要があります。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクのスマホでかけるときの番号 | *5533 |
---|---|
一般電話でかけるときの番号 | 0800-100-5533 |
受付は午前9時~午後8時です。発行されたMNP予約番号はSMSによって通知されます。故障などSMS受信不可の場合は、店舗での手続きをしましょう。
店舗でMNP予約番号を取得する
3つ目は店舗でMNP予約番号を取得する方法があります。対面でサポートを受けながら手続きできるため、初めての方や不安がある方におすすめです。その場でスタッフに質問し、疑問を解消しながら進められる安心感があります。
店舗に行く際は、事前に営業時間を確認し、本人確認書類など必要な書類を揃えておくとスムーズです。
また、基本的には契約者本人が来店する必要がありますが、委任状があれば代理人でも手続き可能な場合があります。来店予約を活用すれば、待ち時間を短縮できます。
MNPで格安SIMに乗り換える流れ
MNPを使って、格安SIMに乗り換えるためには、以下のような手続きが必要になります。
- 契約している携帯電話会社でMNP予約番号の発行手続きを行う
- 契約している携帯電話会社からMNP予約番号が発行される
- 期限内に、新しく契約したい携帯電話会社と契約する
- SIMを配送・店舗で受け取り、スマホに挿して設定する
以下で詳しく説明します。
1. 契約している携帯電話会社でMNP予約番号の発行手続きを行う
まずは、現在契約している携帯電話会社でMNP予約番号の発行手続きをしましょう。オンライン上でも発行申請ができ、即日でMNP予約番号が通知されます。インターネットに不慣れな場合には、店舗で対応してもらうとよいでしょう。
ただし、下記のような場合は予約番号が不要なこともあります。
- ワンストップ方式に対応している
- 乗り換え先が現在の携帯電話会社に関連する携帯電話会社である
など
2. 契約している携帯電話会社からMNP予約番号が発行される
MNP予約番号は、Webサイトで申し込んだ場合にはマイページやSMS、電話で申し込んだ場合には、SMSやメールなどで通知されます。
携帯電話会社によって通知方法は異なるため、申請の際に確認しておきましょう。
3. 期限内に、新しく契約したい携帯電話会社と契約する
MNP予約番号は、「発行日を含めて15日間」という有効期限があります。有効期限内に新しい携帯電話会社と契約する必要があります。
乗り換え先の携帯電話会社で、申し込み時に「MNP予約番号の有効期限まで○日以上残っていること」など求められることもあるため、MNP予約番号が発行されたら、できるだけ早く手続きすると安心です。
4. SIMを配送・店舗で受け取り、スマホに挿して設定する
新たに携帯電話会社と契約し、SIMを配送してもらうか、店舗で受け取りましょう。SIMを受け取ったら、スマホに挿して設定をします。そうすれば新しい携帯電話会社でも、これまでと同じ電話番号でスマホを使うことができます。
MNP予約番号の取得に関する注意点

MNP予約番号を取得する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、MNP予約番号を取得する際に知っておくべきポイントを詳しく解説します。スムーズに乗り換えできるように事前に確認しておきましょう。
MNP予約番号には発行日から15日間の有効期限がある
MNP予約番号には、発行日を含めて15日間の有効期限があります。この期間内に新しい携帯電話会社との契約を完了しなければ、MNP予約番号は無効となり、再取得が必要です。
さらに、乗り換え先の携帯電話会社によっては、有効期限の残り日数を指定している場合もあります。そのため、余裕を持って手続きを進めることが重要です。MNP予約番号を再取得する手間を避けるためにも、取得後はすみやかに手続きを進めましょう。
なお、NUROモバイルでは有効期限が10日以上ある状態でお申し込みいただくようお願いしています。
MNP予約番号を取得しただけでは解約にならない
MNP予約番号を取得しただけでは、現在の契約が自動的に解約されることはありません。解約は、MNPが適用され、新しい携帯電話会社と契約を完了したタイミングで成立します。
MNP予約番号の取得が解約手続きと勘違いしてしまう場合があるため注意が必要です。正確な手続きの流れを理解して、スムーズに乗り換えを進めましょう。
MNP予約番号の発行に時間がかかる場合がある
MNP予約番号の発行には、契約している携帯電話会社や申し込み方法によって時間がかかることがあります。MVNOでは、MNP予約番号の発行までに当日~4日程度かかる場合もあります。
希望のタイミングで乗り換えられるように余裕を持った日程で申し込みを進めましょう。
MNPでキャリアのメールアドレスは引き継げない
MNPでの乗り換えは、電話番号は引き継げますが、キャリアメールは引き継げません。キャリアメールを引き続き利用したい場合には、各社のメールアドレス持ち運びサービスを別途活用する必要があります。ただし、利用料金がかかります。
各社のメールアドレス持ち運びサービスの概要は以下のとおりです。
携帯電話会社 | サービス名 | 料金 |
---|---|---|
ドコモ | ドコモメール持ち運び | 月額330円 |
au | auメール持ち運び | 月額330円 |
ソフトバンク | メールアドレス持ち運び | 月額330円 |
キャリアメールにこだわりがなければ、別のメールサービスや電話番号を使ったSMSやSNSなどの別の方法に切り替えるのもよいでしょう。
原則として同一名義でないと引き継ぎできない
MNPを利用して電話番号を引き継ぐ際は、原則として契約者本人の同一名義で手続きを行う必要があります。名義が異なる場合、新しい携帯電話会社では名義変更ができません。事前に現在契約している携帯電話会社で名義変更を済ませておきましょう。
一部の携帯電話会社では、家族間であれば同一名義でなくても引き継ぎが可能なケースもあります。
SMSを受信できないとMNP予約番号を店舗で申し込まないといけない可能性がある
Webサイトからの申し込みや電話サポート窓口での申し込みでは、SMSでMNP予約番号が通知されることが多いです。
スマホの故障や契約上の問題などでSMSを受信できない場合には、店舗での手続きが必要となる可能性があります。あらかじめSMSが受信できるか確認しておきましょう。
2023年5月からMNPワンストップが利用可能に
2023年5月より、MNPワンストップが開始され、MNPを利用した乗り換え手続きが大幅に簡略化されました。MNPワンストップは、乗り換え先の携帯電話会社のWebサイトから手続きでき、従来必要だったMNP予約番号の取得が不要です。
さらに、有効期限を気にする必要がなく、オンラインで手続きが完結するため、忙しい方にとって便利な制度といえます。ただし、対応している携帯電話会社が限られているため、事前に確認が必要です。
以下の記事でMNPワンストップについて詳しく解説しているので、手軽に乗り換えたいという方はぜひ参考にご覧ください。
MNP予約番号に関するよくある質問
Q. MNP予約番号はどこで取得できる?
A. 現在契約している携帯電話会社で取得できます
携帯電話会社によりますが、基本的にWebサイトや電話、店舗などでMNP予約番号が取得できます。Webサイトからの取得は24時間申し込めるため、時間や場所を問わず簡単に手続きできます。自分に合った方法で、MNP予約番号を取得しましょう。
Q. MNP予約番号はいつ取るのがベスト?
A. MNP予約番号は月末に取得するのがおすすめです
多くの携帯電話会社は月末締めの翌月払いで、日割り計算にならない場合もあるため、月末でのMNPがベストと考えられます。
ただし、MNP予約番号を発行してもらい、乗り換え先に申し込む間に月をまたいでしまうと、乗り換え元の利用料金が1か月分請求されてしまうこともあるため注意が必要です。乗り換え元の契約が支払い締めの日までに解除できるよう少し余裕を持って行うとよいでしょう。
Q. MNP予約番号の手続きをしないとどうなる?
A. MNP予約番号の手続きをしないと電話番号が引き継げません
MNP予約番号の手続きをしない場合、電話番号を引き継げず、新しい番号で新規契約となります。その結果、電話番号の変更に伴い、各種登録情報の更新が必要となります。
電話番号を引き継ぎたい場合は、必ずMNP予約番号を取得してから手続きを進めましょう。なお、ワンストップ方式を利用すれば、MNP予約番号なしで乗り換えが可能です。
Q. MNP予約番号を使って乗り換えするときに費用はかかる?
A.MNP予約番号を使って乗り換えするとき費用がかかるケースがあります。
MNP利用時の転出手数料は無料ですが、乗り換え先の携帯電話会社で契約事務手数料がかかるケースが多いです。金額は携帯電話会社によって異なり、一般的な金額は3,000~4,000円程度です。
契約事務手数料は、キャンペーンや特典によって無料になったり、割引されたりすることもあるため、契約前に確認することをおすすめします。
MNP予約番号で簡単に電話番号を引き継ごう
MNP予約番号の取得は、現在の電話番号を引き継いで携帯電話会社を乗り換える際に必要な手続きです。電話番号を変えたくないけれど、他の携帯電話会社の料金プランやサービスに魅力を感じている方は、ぜひMNPを活用してください。本記事で紹介した予約番号の取得方法や注意点、乗り換え手順を参考に、手続きをスムーズに進めましょう。
NUROモバイルは、格安で使える携帯電話会社の中でも、月額330円から利用可能な「使い方に合わせて選べる料金プラン」やデータ繰越やパケットギフトなどで「ムダなくデータ容量をやりくりできるサービス」が特徴です。
そのほか契約プランによっては、下記サービスが利用できます。
- 対象SNSサービスを利用時にデータ通信量を消費しない「バリューデータフリー」
- LINE・X(旧:Twitter)・Instagram・TikTokの対象サービスを利用時にデータ通信量を消費しない「NEOデータフリー」
- 契約プランに応じて3か月ごとにデータ容量を追加で受け取れる「Gigaプラス」
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