LTEとは?VoLTE・3G・4G・5G・Wi-Fiとの違いも解説
スマホの電波で親しみのある「LTE」。他にもよく見たり聞いたりする3Gや4G、5G、そしてWi-Fiとは何が違うか実際よくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、LTEによく似たVoLTE(ボルテ)というものも。本記事ではLTEに関連する内容について気になることをまとめて解説します。
目次
LTEとは
LTEとは、モバイル専用の通信規格のひとつ。3Gから4Gへの移行の途中で開発されたものです。
3Gよりも大幅に広帯域にまた高速になったものであったにもかかわらず、国際的な電気通信の組織の4Gの要件を満たしていなかったことから「3.9G」と表記されることも。しかし、今ではLTEを4Gに含めていいとされており、通信会社によってはLTEを「4G」と呼んだり、4GとLTEを合わせて「4G/LTE」と表記したりすることもあります。
ちなみに、LTEは(Long Term Evolution ロングタームエボリューション)の略で、長期的な進化という意味。その意味の通り、3Gから様々な点で進化した技術です。
モバイル通信規格の流れ【LTEと3G・4G・5Gなど】
世代 | 年代 | 特徴 |
---|---|---|
1G | 1980年代 | アナログ方式 移動通信システム |
2G | 1990年代 | デジタル技術 携帯電話向けインターネット接続サービス |
3G | 2000年代 | 約14Mbpsの通信速度 |
LTE/3.9G | 2010年代 | ~100Mbpsの高速通信 |
4G | 2010年代 | 100Mbps以上の超高速通信 |
5G | 2020年代 | 約10Gbps以上の超高速通信 |
3G、4G、5Gなどの「G」は、「Generation」を意味しています。1979年に1Gと呼ばれる第1世代移動通信システムが誕生して以来、約10年ごとに世代交代を繰り返してきました。
1Gは車内での通話ができるサービスとしてスタート。その後、ショルダーフォン、携帯電話が登場しました。アナログ方式がデジタル技術となり、携帯電話でインターネット接続ができるようになったのが2G。携帯電話のサービスが世の中に広まっていきました。
それ以降、下記で紹介する3Gからは通信速度はより向上し、より大量の情報を得られるように。技術の進化が社会そのものを大きく変えていったと言っても過言ではありません。
3Gとは
3Gとは、第3世代移動通信システムのことで、2Gから大幅に通信速度が向上したものです。スマホやタブレットなどを用いて、画像が大量に掲載されたホームページも閲覧できるように。また、3Gでは全世界で同じ端末が使えるよう標準化作業が進められ、日本国内で購入した端末でも、米国や欧州で利用できるようになりました。
4Gとは
4Gとは、第4世代移動通信システムのことです。私たちの生活で欠かせないものとなったスマホでも、快適に使用できる通信速度に。高画質の動画の視聴や、大容量のファイル送受信が可能となったことで、生活やビジネスシーンにも大きな影響を与えました。
LTEと4Gの違いは?
LTEは3Gから4Gへ切り替わる前に誕生した通信規格。4Gとは厳密には別ものであると捉えられることもあるものの、限りなく4Gに近い技術です。LTEと4Gに大きな差はなく、現在では4Gのうちのひとつとして捉えられています。
5Gとは
5Gとは、第5世代移動通信システムのことで、最新の通信システムです。前規格である4Gよりも、さらに大容量のデータ送受信が可能となりました。安定した送受信は、家庭、ビジネスだけでなく、自動車の自動運転や医療データのリアルタイムでのやり取りなど、IoTへの利用も期待されています。
NUROモバイルでは対応エリア・対応端末であれば5G利用料は無料です。
VoLTE(ボルテ)とは
VoLTE(ボルテ)とは、「Voice over Long Term Evolution」の頭文字をとった略称で、LTE回線を利用した音声通信システムのことです。
音声データをデジタルデータに変換し他のデータ同様「パケット」として扱うことで、高速モバイル通信であるLTE回線を使用し通話ができるというもの。LINEや050アプリなどのIP電話に近い仕組みで、多くのスマホで採用されています。
VoLTEとLTEの違いは?
VoLTEとLTEの違いは、どのようにLTEを使うか、という点です。どちらもLTEの高速通信を使用していますが、VoLTEは「音声通信」のために、LTEは「データ通信」のために使用しています。
LTEなどのモバイル通信規格とWi-Fiの違い
LTE | Wi-Fi | |
---|---|---|
利用方法 | 携帯電話会社の基地局から受信 | 無線LANルーター等から受信 |
利用可能なエリア | 携帯電話会社の基地局エリア | 無線LANルーター モバイルルーター 街中に設置されたWi-Fiスポット |
通信速度 | 速い | 高速 |
通信制限 | プランによっては、月ごとに制限あり | プランによっては、月ごとに制限あり |
Wi-Fiとは、Wireless Fidelity(ワイヤレス フィデリティ)の略で、パソコンやスマホなどをインターネットにつなぐ無線LANの一種です。そのため、3Gや4G、LTEとはそもそも通信の種類が異なります。
LTEは、携帯電話会社の基地局から受信するもので、広い範囲で利用可能。一方Wi-Fiはルーターから受信するもので、電波の届くエリアは狭いです。通信速度はWi-Fiの方が速いですが、ルーターとの距離や障害物によって速度や通信の安定性が変わります。また、飲食店や公共施設などでは、無料で使用できるWi-Fiサービスを提供していることも。
LTEにはデータ容量の制限がありますが、Wi-Fiには制限なしで使用できるものもあります。データ容量を使用する動画の視聴やアプリのダウンロードなどはWi-Fiを使うようにすると、データ容量の節約になるでしょう。
下記でLTEとWi-Fiそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
LTEのメリット・デメリット
メリット | ・通信状況が安定している ・屋外、屋内問わず繋がりやすい |
デメリット | ・プランによっては通信制限がある ・モバイル専用の回線であるため、PCなどとの直接接続ができない |
LTEのデータ通信速度は、最大150Mbps。高画質な動画や、画像や動画の多いWebサイトを使用する際でも、ストレスなく使うことができるでしょう。数多くの基地局があるため、屋外、屋内問わず安定して電波を受信することができます。
しかし、契約しているプランによっては、データ容量に制限があるため注意が必要です。また、スマホやタブレット専用の回線であるため、PCや無線通信が必要なゲーム機、テレビ、音楽プレイヤーなどと直接接続することはできません。
Wi-Fiのメリット・デメリット
メリット | ・通信制限がない場合もある ・複数のデバイスで同時接続できる |
デメリット | ・プランによっては通信制限がある ・利用可能な通信エリアが限られる |
契約しているプランによっては通信制限がなく、複数のデバイスでの同時接続が可能なWi-Fi。ネットゲームをする、動画をたくさん見るという人に最適です。しかし、ルーターからの電波が届く距離でしか使えません。2.4GHz規格では、Bluetoothなど他の電気機器と干渉することで、通信速度が落ちることもあります。5GHzにすると干渉は起きづらいですが、ルーターとの距離が離れていたり、障害物があったりすると電波が届きにくくなる点に注意が必要です。
LTEについてよくある質問
LTEについて、よくある質問についてお答えします。
Q. LTEと4Gはどっちが速いのか?
A. 通常は、4Gの方が速いです
LTEは~150Mbpsの高速通信ですが、4Gは100Mbps~1Gbpsの高速通信が可能です。通信状態にもよりますが、4Gの方が速いでしょう。しかし、現在はLTEと4Gは同一のものとして捉えられています。
Q. VoLTEをオンにするとどうなる?
A. 肉声に近い音で音声通話をすることができます
従来の携帯電話では、こもったような声で聴こえていた音声通話も、VoLTEであればクリアで聞きやすい音質になります。より快適な通話が可能となるでしょう。
Q. VoLTEをオフにするとどうなる?
A. 3G回線での通話になります
VoLTEをオフにすると、音声周波数帯域が狭い3G回線を使用した通話となり、通話時の音質が低下します。また、通話中のデータ通信も低速になります。LTEと3Gの切り替えがうまくできない場合には、データ通信が使えないこともあるでしょう。
Q. VoLTEの通話料はいくらですか?
A. 基本的には、契約の通話料と同じです
VoLTEを利用する場合、基本的にはパケット通信料はかからず、通常の通話料のみかかります。契約の通話料を確認し、使用するようにしましょう。
LTEやVoLTEについて知り、サービスを選びましょう!
LTEは、モバイルの移動通信システムの一つです。3Gから4Gの橋渡し的な役割があり、今では4Gと同じように表記されることも。また、LTEを利用した音声通話サービスVoLTEではクリアな音質での通話が可能です。通話料は携帯電話会社の契約プランによって異なるため、お得に使える携帯電話会社を選ぶとよいでしょう。
NUROモバイルは、格安で使える携帯電話会社の中でも、月額330円から利用可能な「使い方に合わせて選べる料金プラン」やデータ繰越やパケットギフトなどで「ムダなくデータ容量をやりくりできるサービス」が特徴です。
また、契約プランによっては、下記サービスが利用できます。
- 対象SNSサービスを利用時にデータ通信量を消費しない「バリューデータフリー」
- LINE・Twitter・Instagram・TikTokの対象サービスを利用時にデータ通信量を消費しない「NEOデータフリー」
- 契約プランに応じて3か月ごとにデータ容量を追加で受け取れる「Gigaプラス」
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