モバイルデータ通信は自分でオン・オフの切り替えができますが、意図して切り替えている人は多くないかもしれません。しかし、やってみると便利なことも。本記事ではモバイルデータ通信とは何かをふまえて、モバイルデータ通信をオフにする利点やオン・オフの切り替え方法、オフにする際の注意点などを詳しく解説します。

モバイルデータ通信とは？

モバイルデータ通信とは、キャリア（携帯電話会社）が提供するインターネット通信のことです。通信をオンにすることで、アプリの利用や動画視聴などのインターネット利用が可能。モバイルデータ通信には使用限度が設けられていることが多く、一定のデータ通信量を消費すると速度制限がかかります。

モバイルデータ通信は、スマホが普及する以前は「パケット通信」とも呼ばれていました。

スマホで通信がオンになっているかどうかは、スマホ画面上部のアンテナマークの隣の「4G」や「5G」の表示で確認できます。

モバイルデータ通信をオフにするとどうなる？

モバイルデータ通信と「音声通信」の違いは？

通信機能には「モバイルデータ通信」と「音声通信」の2種類がありますが、それぞれの機能は独立しています。そのため、モバイルデータ通信をオフにしても、音声通話やSMSは利用可能です。ただし、インターネット機能は利用できなくなるため、インターネットでの検索やアプリの利用、SMS以外でのメッセージ送信ができなくなります。

モバイルデータ通信と「Wi-Fi」の違いは？

Wi-Fiとは、デバイスとインターネット回線をつなぐ通信方法の1つです。固定回線などを利用し、Wi-Fiルーターを介して通信します。キャリアから提供されるモバイルデータ通信とは独立した通信方法です。

Wi-Fiには、自宅に引いた固定回線を利用したものや、フリーWi-Fiと呼ばれる街中・施設内で自由に接続できるものなど、種類がいくつかあります。

自宅にひいた固定回線を利用したWi-Fiは、月額固定制でデータ容量は基本的に無制限です。

また、スマホにあるテザリング機能では、スマホのデータ容量をPCやタブレットなどの別デバイスで利用できます。Wi-Fiと同等の通信方法ですが、モバイルデータ通信を利用した通信方法となるため、データ通信量には制限があります。

モバイルデータ通信を「オフ」にする利点

モバイルデータ通信は、スマホからご自身でオン・オフを切り替えることができます。モバイルデータ通信を「オフ」にする利点は、下記の2つです。

各利点について詳しくみていきましょう。

データ通信量を抑えられる

モバイルデータ通信をオフにすれば、その分データ通信量を抑えることが可能です。契約プランによって、モバイルデータ通信量には制限が設けられている場合があるため、一定の通信量を超えてしまうと通信速度が低下します。

スマホを操作していなくても、アプリの通知やメールなどを自動で受信したりなど、バックグラウンドで通信している場合があります。そのため、スマホを使用していない間はモバイルデータ通信をオフにすることで通信量を節約でき、さらにはバッテリーの節約にも有効です。

海外旅行でのスマホの利用料金を抑える

海外でモバイルデータ通信を使用すると、データ通信料が高額になる場合があります。そのため、海外でスマホを利用する場合には海外用の定額プランを契約する、またはモバイルルーターのレンタル利用やSIMカードを購入することがおすすめです。モバイルデータ通信をオフにすれば滞在中にキャリアのデータ通信量は消費されないため、高額な利用料金が請求される心配はありません。

海外に行く際は、飛行機に乗るタイミングでモバイルデータ通信をオフにする、または機内モードをオンにしましょう。なお、モバイルデータ通信はオフでも通話・SMS機能は利用できます。

モバイルデータ通信を「オフ」にする際の注意点

モバイルデータ通信を「オフ」にする際の注意点は、下記２つです。

各注意点を詳しくみていきましょう。

Wi-Fiがないとインターネットを利用できない

モバイルデータ通信をオフにしている間は、Wi-Fiがないとインターネット通信ができません。そのため、ブラウザでの検索機能やアプリなどは基本的に利用不可です。

外出先で検索機能やアプリを使いたいけど、Wi-Fiに接続できない環境の場合は、モバイルデータ通信をオンにする必要があります。

キャリアメールを利用できないケースがある

モバイルデータ通信をオフにしている場合、SMSは使用できますが、キャリアメールは使用できません。キャリアメールとは、「@docomo.ne.jp」などのキャリア名がついたメールのことです。

モバイルデータ通信「オン・オフ」の切り替え方法

ここでは、iPhoneとAndroidスマホでのモバイルデータ通信のオン・オフの切り替え方法を解説します。

iPhoneの場合

iPhoneの場合、アプリの「設定」またはコントロールセンターの２箇所からオン・オフの切り替えができます。

アプリ「設定」から設定する場合

コントロールセンターから設定する場合

Androidスマホの場合

Androidスマホでは、アプリの「設定」またはクイック設定の２箇所からオン・オフの切り替えができます。なお、機種によって設定方法の詳細は異なります。

アプリ「設定」から設定する場合

クイック設定から設定する場合

モバイルデータ通信についてよくある質問

ここでは、モバイルデータ通信についてよくある質問に回答します。

Q.モバイルデータ通信をオンにするとどうなる？

モバイルデータ通信をオンにすると、スマホ画面上部に「4G」または「5G」の文字が表示されます。電波のある場所であれば、キャリアが提供するインターネットの利用が可能です。

Q.モバイルデータ通信をオフにするとどうなる？

モバイルデータ通信をオフにすると、キャリアが提供するインターネットが利用できなくなります。キャリアメールの送受信やアプリの利用、ブラウザでの検索などができない状態です。ただし、通話とSMSは使用できます。

Q.モバイルデータ通信はオンとオフどっちがいい？

Wi-Fiがない環境下でインターネットを利用したい場合には、モバイルデータ通信をオンにするべきです。一方、スマホを利用する必要がない間やWi-Fiに接続できる環境、海外に滞在する際はオフでも問題ありません。モバイルデータ通信をオフにすると通話・SMS以外の機能が利用できませんが、データ通信量やバッテリーの節約に有効です。

Q.モバイルデータ通信のデータローミングとは？

データローミングとは、キャリアのモバイルデータ通信をサービスエリア外で利用したい場合に、現地キャリアの通信網を代わりに利用する機能です。つまり、データローミングをオンにすることで、海外でも引き続きモバイルデータ通信が利用できます。ただし、データローミングでは国内でのデータ通信料が適用されないため、国際データプランなどに加入していない場合はデータ通信料が高額になる点に注意しましょう。

また、国内においては、データローミングのオン・オフは基本的に影響がありません。

モバイルデータ通信とは、キャリアが提供するインターネット通信のこと！

モバイルデータ通信とは、キャリアが提供するインターネット通信であり、ご自身でオン・オフの切り替えが可能です。モバイルデータ通信がオンであれば、圏外でない限りどこでもインターネットが利用できます。一方、オフの場合は通話・SMS以外の機能は利用できません。しかし、Wi-Fiがあればオフのままでもインターネットが利用でき、データ通信量やバッテリーの節約にもなります。

モバイルデータ通信とは何かを押さえ、データ通信量の節約などに活用してみましょう。

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