おサイフケータイ(R)とは?使い方を基礎から徹底解説
近年、急速に普及しているスマホ決済。「おサイフケータイ(R)」に対応しているスマホなら、店舗の決済機器にスマホかざすだけで支払いできるので、とても便利です。ただ、対応のAndroidスマホを持っているものの、おサイフケータイ(R)の使い方がわからず、使いこなせていない人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、おサイフケータイ(R)について、初期設定の方法から、使い方、対応スマホの選び方まで網羅的に解説します。ぜひ参考にご覧ください。
目次
おサイフケータイ(R)とは?
おサイフケータイ(R)とは、現金やクレジットカード、交通系ICカードなど、本来、財布に入っているものをスマホに集約できるサービスです。ソニーが開発した「FeliCa(フェリカ)」という技術を用いており、Androidスマホでのみ利用できます。
「FeliCa(フェリカ)」は非接触型のデータ通信技術で、スマホを専用機器にかざすだけでお金やポイントなどのデータをやりとりします。そのため、おサイフケータイ(R)を使えば、店舗での決済や交通機関の運賃の支払いで、いちいち財布や定期入れを取り出す煩わしさがありません。
【おサイフケータイ(R)でできること】
- お金を支払う
- 電車やバスに乗る
- 会員証やポイントカードとして提示する
おサイフケータイ(R)とApple Payの違い
おサイフケータイ(R)のほかに、iPhone向けの非接触型の決済サービスとして「Apple Pay」があります。おサイフケータイ(R)がAndroidスマホでのみ使えるのに対し、Apple PayはiPhoneでのみ使用できるサービスです。
Apple Payも「FeliCa」という技術を使っているため、決済の仕組み自体はおサイフケータイ(R)と変わりません。ただし、おサイフケータイ(R)とApple Payでは利用できるサービスや種類が多少、異なります。また、おサイフケータイ(R)では、IDやEdyなどの電子マネーにクレジットカードを登録することはできますが、クレジットカード会社が提供するタッチ決済は利用できません。一方のApple Payは大半のクレジットカードでのタッチ決済に対応しています。
それぞれで利用できる主なサービスは以下の通りです。
おサイフケータイ(R) | Apple Pay | |
---|---|---|
対応OS | Android | iOS |
対応サービス (決済サービス) | ||
対応サービス (乗車券・航空券) | ||
対応サービス (会員証・ポイント等) | ||
クレジットカード決済 | 不可 | 可 |
国外での利用 | △ | ◎ |
※機種によっては、上記サービスの一部が使えない場合があります。
※本記事全体では、おサイフケータイ(R)について解説します。
おサイフケータイ(R)とGoogle Pay(ウォレット)の違い
Androidスマホで利用できる非接触型の決済サービスには、「Google Pay(ウォレット)」もあります。こちらも「FeliCa」を利用することで、スマホをかざすだけで決済を行えるサービスです。
おサイフケータイ(R)とGoogle PayはどちらもAndroidスマホ向け決済サービスですが、おサイフケータイ(R)が基本的に国内向けサービスなのに対し、Google Payは海外でも使用できる点が大きな違いです。
また仕様として、おサイフケータイ(R)では各社のサービスが提供しているアプリなどをインストール・登録したうえで使用しますが、Google Payでは該当アプリのみをインストールし、その中に各社のサービスを登録して使用します。Google Payの機能やサービス内容はApple Payに似ており、一般的にApple Pay のAndroidスマホ版という立ち位置です。
おサイフケータイ(R) | Google Pay(ウォレット) | |
---|---|---|
対応OS | Android | Android |
対応サービス (決済サービス) | ||
対応サービス (乗車券・航空券) | ||
対応サービス (会員証・ポイント等) | ||
クレジットカード決済 | 不可 | 可 |
国外での利用 | △ | ◎ |
おサイフケータイ(R)の便利なポイント
財布の機能をスマホに集約できるという意味で、とても便利なおサイフケータイ(R)。ここでは、その便利ポイントについて、3つの観点でまとめて解説します。
現金やカードをたくさん持ち歩く必要がない
おサイフケータイ(R)があれば、スマホ一つで電子マネーや交通系ICカード、ポイントカードなどを利用できるので、持ち物を一気に削減できます。現金やカード類をたくさん持ち歩いていると、財布がパンパンになり、見た目も使いやすさもよくはないでしょう。また現金や物理的なカードで管理していると、気づかないうちに無くしてしまったり、自宅に忘れてしまったりする恐れもありますが、常に携帯しているスマホで管理すれば、そういった心配もありません。
決済の時間を短縮できる
おサイフケータイ(R)なら、買い物をしたときなど、スマートに支払いを済ませられます。
現金決済だと、お札や小銭を出し入れしたり、おつりで小銭が増えてしまったりすることに不便に感じる人も多いのではないでしょうか。
おサイフケータイ(R)なら電子マネーで決済できるので、お札や小銭を出し入れする必要も、小銭のお釣りの発生もありません。決済にかかる時間を短縮でき、快適に支払いを済ませられるでしょう。
手軽に残高を確認できる
いつでも残高を確認できる点もおサイフケータイ(R)の便利なポイントです。
おサイフケータイ(R)では、iDや楽天Edy、モバイルSuicaなど、さまざまな電子決済サービスに対応しています。これらの電子決済サービスでは入出金の記録が残るため、どれくらいお金を使い、どれくらい残っているのかをいつでも簡単に確認できます。
手間をかけずに金銭管理を徹底したい人にとっても、おサイフケータイ(R)は便利なサービスといえるでしょう。
おサイフケータイ(R)を利用するうえでの注意点
非常に便利なおサイフケータイ(R)ですが、いくつか注意しなければならないポイントもあります。利用するうえでの注意点を3つ紹介するので、おサイフケータイ(R)を使用する前にしっかり把握しておきましょう。
使える機種が限定される
おサイフケータイ(R)は、すべてのAndroidスマホで利用できるわけではありません。「FeliCa」が搭載されていないAndroidスマホでは、おサイフケータイ(R)を利用できないので注意しましょう。
ただし、「FeliCa」非対応であっても、「NFC」という類似サービスに対応していれば、Google Payで一部の非接触型決済サービスを利用することはできます。しかし、モバイルSuicaやモバイルPASMOなどの処理速度が重要なサービスは「NFC」のみでは使用できません。
おサイフケータイ(R)を使いたい場合は、必ず「FeliCa」対応のAndroidスマホを選びましょう。
おサイフケータイ(R)におすすめのAndroidスマホはこちら
スマホのバッテリーが切れると使用できない
おサイフケータイ(R)は、スマホのバッテリーが切れてしまうと利用できません。
スマホに搭載された技術を使っている以上、肝心のスマホが使えなければおサイフケータイ(R)も基本的には使えなくなります。
ただし、一部のスマホでは、電源が落ちても一定期間はモバイル交通系ICカードや決済サービスを利用できる「予備電力機能」が付いていることがあります。例えば、モバイルSuicaを使用して改札に入ったあとに、スマホの電源が切れてしまったとしても、目的地の駅で改札から出る程度であれば使用できるケースが多いです。
また、OSやおサイフケータイ(R)アプリのアップデート中もおサイフケータイ(R)を起動できないため注意しましょう。
機種変更時のデータ移行に手間がかかる
おサイフケータイ(R)には、クレジットカードや交通系ICカードなどのさまざまなサービスの情報が集約されています。機種変更時のおサイフケータイ(R)のデータ移行では、これらのサービスごとに異なる手続きを行う必要があるので少し手間がかかるでしょう。
基本的にはすべて自分で引き継ぎ手続きを行う必要があるので、計画的かつ適切な方法で進めることが大切です。
おサイフケータイ(R)の使い方
おサイフケータイ(R)を使い始めるためには、初期設定が必要です。初期設定とはいっても複雑な操作はありません。スマホの操作に不慣れな人でも簡単に始められるので、紹介するステップを一つずつ確認しながら進めていきましょう。
1.「おサイフケータイ アプリ」をインストールする
まずは、Google Play Storeで「おサイフケータイ」と検索し、上記アイコンのアプリをインストールしましょう。上記リンクをクリックする形でもダウンロードページへ遷移できます。
2.「おサイフケータイ」アプリ内で利用したいサービスをタップする
「おサイフケータイ」アプリがインストールできたら、早速アプリを起動しましょう。「おサイフケータイ」アプリを起動すると、利用できるサービスの一覧が表示されるので、その中から利用したいサービスをタップしてください。
3.利用したいサービスのアプリをダウンロードする
利用したいサービスを選択したら、そのサービスの公式アプリをGoogle Play Storeでダウンロードします。サービスごとにダウンロードが必要なアプリは異なるため、サービス提供会社の公式サイトなどを確認しながらダウンロードを進めましょう。
4.利用したいサービスの初期設定を行う
利用したいサービスの初期設定を各サービスの公式アプリ上で行います。サービスごとに設定方法は異なりますが、会員登録やログインが必要なケースが多いです。
利用したいサービスの設定がすべて完了したら、おサイフケータイ(R)の初期設定は終了です。
おサイフケータイ(R)を利用し始めてから、途中でサービスを追加したくなった場合は、該当のサービスを選択してステップ2~4を繰り返すことで、お好きなタイミングで追加できます。
5.店舗等でおサイフケータイ(R)用の機器にスマホをかざす
スマホ内でのおサイフケータイ(R)の設定が完了したら、実際に店舗などで各サービスを使用してみましょう。
おサイフケータイ(R)を利用したいときは、会計の場で、店員さんに希望の支払い方法を伝えます。例えば、iDで支払いたいときは「iDでお願いします」と伝えましょう。
店員さんが決済端末を操作したあと、決済端末の読み取り部分にスマホをかざすだけで支払いが完了します。この際、毎回スマホのロックを解除したり、スリープモードから立ち上げたりする必要はありません。
おサイフケータイ(R)対応端末の選び方のポイント
先述の通り、おサイフケータイ(R)を使うには、スマホに「FeliCa」が投資されている必要がありますが、他にも押さえておきたいポイントがいくつかあります。おサイフケータイ(R)を利用できるAndroidスマホを選ぶうえでの4つのポイントを見ていきましょう。
「FeliCa(フェリカ)」搭載の機種を選ぶ
まず、おサイフケータイ(R)を利用するためには、「FeliCa」搭載スマホであることが大前提です。
対応機種かどうかは、Androidスマホの各メーカーの公式サイトで確認できるほか、スマホ本体の背面に「FeliCa」マークがあるかどうかでも確認できます。「FeliCa」マークが表示されていれば、そこにICチップが搭載されています。
外出時に安心な防水・防塵・耐衝撃タイプを選ぶ
おサイフケータイ(R)を使う予定なのであれば、できるだけ防水・防塵機能や、耐衝撃性の高い機種を選びましょう。
おサイフケータイ(R)を使うのは、基本的に外出時です。水やホコリがスマホ内に侵入しやすく、簡単に故障してしまう機種だと、短いスパンで修理や買い替えを行わなくてはならないでしょう。
機種変更時のおサイフケータイ(R)の引き継ぎ設定は、登録サービスごとに行う必要があり、非常に複雑なので、長く使用する前提でできるだけ頑丈なスマホを選ぶことをおすすめします。少なくとも、防水性能のある機種がよいでしょう。
【2022年版】防水機能付き格安スマホが便利!シチュエーション別の選び方も紹介
そのほか自分の欲しい機能が備わっている機種を選ぶ
おサイフケータイ(R)以外にも、自分のライフスタイルに合った機能を搭載している機種を選べば、より快適にスマホを利用できるでしょう。また、機種変更手続きの複雑さやコスト面を考慮すると、できるだけ長く利用できるスマホを選ぶのがおすすめです。
用途や利用するシーンを想定し、最適なスマホを選びましょう。主な機能しては以下のような内容が挙げられます。
- 「通信速度にこだわりたい」なら5G通信対応の端末
- 「電池が長く持つ良いスマホが欲しい」なら大容量バッテリーを備えた端末
- 「写真を撮るのが好き」ならカメラ性能が高い端末
- 「2枚のSIMカードを使いたい」ならデュアルSIM対応の端末
- 「持ち運びやすさを重視する」なら軽量端末
おサイフケータイ(R)はSIMフリースマホでも利用できる
おサイフケータイ(R)は、「FeliCa」が搭載されている機種であれば、SIMフリースマホでも利用可能です。「FeliCa」は国内で普及している技術なので、海外製の機種だと、搭載されていないケースが多いです。事前に確認のうえ、購入しましょう。
ただし、すでにおサイフケータイ(R)を利用していて、契約中の携帯電話会社に関連したポイントサービスなどを利用している場合は、SIMフリースマホには引き継げない可能性が高いです。引き継ぎ前に使い切っておきましょう。
おサイフケータイ(R)対応のおすすめ格安スマホ3選
格安スマホでも、「FeliCa」を搭載しており、おサイフケータイ(R)対応の機種は多くあります。ここでは、ソニーグループが提供する格安SIM「NUROモバイル」で販売している端末から、おすすめのおサイフケータイ(R)対応機種を3つ紹介します。
AQUOS sense8
本体端末価格:55,800円(税込)
サイズ | 幅約71mm×高さ約153mm×厚み約8.4mm |
重さ | 約159g |
カラー展開 | ペールグリーン/ライトカッパー/コバルトブラック |
5G対応 | 〇 |
デュアルSIM(eSIM対応) | 〇 |
防水・防塵・耐衝撃 | 防水・耐衝撃 |
バッテリー | 5,000mAh |
カメラ性能 | アウトカメラ:5,030万画素+800万画素 インカメラ:800万画素 |
AQUOS sense8は、2023年に発売されたシャープ製「AQUOS sense」シリーズのモデルです。シンプルなデザインとやさしい色合いが特徴の筐体は、曲面が手にフィットして持ちやすいだけでなく、上質なアルミフレームで本体を歪みや破損から守ってくれます。防水・耐衝撃はもちろん、高温・低温・低圧環境などの条件を含む「MIL規格」16項目に準拠しているので、おサイフケータイ(R)用のスマホとしても安心して長く使用できるでしょう。
センターに位置する印象的なカメラは、光学式・電子式の2種類の手ブレ補正に対応。写真・動画ともに、片手でもブレなく撮影できます。おサイフケータイ(R)に必要な基本性能を備えつつも、スマホでの撮影も満喫したい方におすすめの一台です。
moto g53j 5G
本体端末価格:32,500円(税込)
サイズ | 幅74.66mm×高さ162.7mm×厚み8.19mm |
重さ | 約183 g |
カラー展開 | インクブラック/ペールピンク/アークティックシルバー |
5G対応 | 〇 |
デュアルSIM(eSIM対応) | 〇 |
防水・防塵・耐衝撃 | 防水 |
バッテリー | 5,000mAh |
カメラ性能 | アウトカメラ:5,000万画素+200万画素 インカメラ:800万画素 |
moto g53j 5Gは、レノボ社傘下のモトローラ社による2023年発売のモデルです。5,000mAhの大容量バッテリーと、TurboPower™チャージャーを搭載しており、長時間駆動と短時間充電を両立しています。外出先でスマホを利用する機会が多く、おサイフケータイ(R)を含むさまざまな機能を活用したい方にぴったりのスマホです。
また、Snapdragon® 480+ 5Gプロセッサを搭載しているので、インターネット接続のスピードも抜群。さらにディスプレイは大画面の6.5インチ、動画のなめらかさを決めるリフレッシュレートも120Hzと高性能なので、スマホで動画視聴する機会が多い人にもよいでしょう。
OPPO A79 5G
本体端末価格:29,800円(税込)
サイズ | 幅76mm×高さ166mm×厚み8.0mm |
重さ | 約193g |
カラー展開 | グローグリーン/ミステリーブラック |
5G対応 | 〇 |
デュアルSIM(eSIM対応) | 〇 |
防水・防塵・耐衝撃 | 防水・防塵 |
バッテリー | 5,000mAh |
カメラ性能 | アウトカメラ:[広角]5,000万画素 [超広角]800万画素 インカメラ;800万画素 |
OPPO A79 5Gは、中国のスマホメーカーOPPOによる2024年発売のモデルです。
薄さ約8.0mmというコンパクトサイズでありながら、1日たっぷり使用できる5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、さらに急速充電にも対応。33W SUPERVOOCTMフラッシュチャージを搭載しているので、わずか約30分で50%まで充電できます。
また、36ヶ月システム劣化防止機能により、日常的に使用するブラウザやカメラを、購入時と変わらないスムーズさで利用し続けることができます。機種変更の頻度を下げたいおサイフケータイ(R)ユーザーにおすすめの一台といえるでしょう。
おサイフケータイ(R)を使うならNUROモバイルがオススメ
おサイフケータイ(R)を使うなら、ソニーグループの格安SIM「NUROモバイル」がオススメです。
NUROモバイルでは、大きく2つのプランを用意しています。自分のスマートフォンの使い方に合わせて、プランを選べるのが便利です。
それぞれのプランについて詳しく解説していきます。
専用帯域だからサクサク!20GB以上使える「NEOプラン」「NEOプラン」
NEOプラン・NEOプランWはドコモ/au/ソフトバンク回線の音声通話付きSIMで、それぞれデータ容量20GBで月額2,699円、データ容量40GBで月額3,980円です。
NEOプラン・NEOプランWは専用帯域のため、通信が混雑しやすい時間帯でもインターネットをサクサク快適に楽しめます。おサイフケータイ(R)の利用には通信が必要なので、専用帯域を使っているNEOプラン・NEOプランWは相性がよいです。通信が混雑しやすい通勤通学やお昼の時間帯でも、スムーズに支払いができます。
NEOデータフリー | LINE・X(Twitter)・Instagram・TikTokの対象サービス利用で、データ容量を消費しない機能 |
あげ放題 | メール送信や写真・動画の共有といったアップロード通信で、データ容量を消費しない機能 |
こんな人におすすめ!
- おサイフケータイ(R)でスムーズに支払いをしたい人
- LINE・X(Twitter)・Instagram・TikTokをよく使う
- 動画配信等を行う
- 20GBだとデータ容量が足りない
安さが魅力!データ容量や回線が選べる「バリュープラス」
バリュープラスは、リーズナブルな料金プランが特長です。データ通信専用SIMなら月額627円から、音声通話付きSIMなら月額792円から使えます。
またお申し込み時にデータ容量を3GB・5GB・10GBの中から、回線をドコモ・au・ソフトバンクの中から選べます。
こんな人におすすめ!
- おサイフケータイ(R)を使うための回線を安く用意したい
- 自分の好きな回線を選びたい
機種変更時のおサイフケータイ(R)の引き継ぎ方法
機種変更した際の、おサイフケータイ(R)の引き継ぎ・移行方法について解説します。
おサイフケータイ(R)を引き継ぐ際は、サービスごとに引き継ぎ方法が異なり、それぞれのアプリで作業を行う必要があります。
おサイフケータイ(R)で利用できる各サービスの引き継ぎ方法は、大きく分けて次の2通りです。
A 登録済みデータを一度、別サーバーに保存する方法 |
【該当サービス】 iD、楽天Edy、nanacoモバイル、モバイルWAON、QUICPay、モバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCAなど |
B 登録済みデータを削除する方法 |
【該当サービス】 JALタッチ&ゴーサービス、モバイルdポイントカード、ゴールドポイントカード |
※ 設定は各サービスのアカウント上で行います。
※ 機種変更先の新しいスマホがおサイフケータイ(R)に対応していない場合、引き継ぎ・移行設定は行えません。
A 登録済みデータを一度、別サーバーに保存する方法
引き継ぎ方法の一つ目は、使用中のスマホ内のデータを各サービス提供会社のサーバー上に一時保存し、そのデータを新しいスマホに移行する方法です。
まずは、使用中のスマホ上で各サービスのアプリにアクセスし、おサイフケータイ(R)の使用に際して必要な情報や使用履歴などをサーバー上にアップロードします。次に、新しいスマホでおサイフケータイ(R)アプリをダウンロードしましょう。引き継ぎたいサービスの初期設定が完了したら、一時保存していたデータを新しいスマホで受け取り、引き継ぎ完了です。
ただし、楽天Edyやnanacoモバイル、モバイルWAON、各種交通系ICサービスは設定を行わなければ、新しい端末へ残高を引き継ぐことはできません。必ず機種変更前に引き継ぎ手続きを済ませましょう。
各サービス別の詳しい手順は、以下のページを参考にご覧ください。
B 登録済みデータを削除する方法
もう一つは、使用中のスマホ内から登録情報などのデータを削除し、新しいスマホで新たにログインし直す方法です。
まずは、使用中のスマホ上で各サービスのアプリにアクセスし、登録されているデータを削除します。次に、新しいスマホにおサイフケータイ(R)アプリをインストールし、引き継ぎたいサービスの初期設定を完了させましょう。このとき、基本的には、引き継ぎ前のスマホで使用していたログイン情報をそのまま入力すれば、残高や履歴を引き継げます。
ただし、ログイン情報がわからなくなってしまうと、そのサービス内の残高やその他のデータは引き継げないので注意しましょう。
各サービス別の詳しい手順は、以下のページを参考にご覧ください。
おサイフケータイ(R)に関するよくある質問
おサイフケータイ(R)に関するよくある質問をまとめました。ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にご覧ください。
Q.FeliCa(フェリカ)って何?
A. 「FeliCa(フェリカ)」は、ソニーが開発した非接触ICカード向け通信技術です。
「FeliCa」では、ICカードの読み取りやデータの送受信を非接触で高速に処理します。この技術により、スマホに取り込んだクレジットカード情報などを、端末にかざすだけで送受信し、決済などに使用できるようになりました。
「FeliCa」は主に国内でのみ普及していますが、全世界的に普及している類似技術として「NFC」があります。「FeliCa」同様、非接触でデータの送受信を行える技術ですが、「FeliCa」と比べると、処理速度が遅いのが特徴です。モバイル交通系ICカードなどを利用する場合は、「FeliCa」搭載スマホの使用が必須といえます。
Q.利用中のスマホがおサイフケータイ(R)対応機種か確認する方法は?
A. 端末に「FeliCa」マークがあるかどうかで確認できます。
「FeliCa」搭載スマホの背面には、基本的に「FeliCa」マークが記載されています。すぐに判断できるので、まずは目視で確認してみましょう。
ただし、機種によっては、スマホ背面に「FeliCa」マークがなくても、「FeliCa」を搭載しているケースもあります。お使いのスマホに「FeliCa」マークがない場合は、インターネットで「”機種名” FeliCa」と検索し、調べてみましょう。
Q.ケースやカバーを付けた状態でおサイフケータイ(R)は使える?
A. ケースやカバーの素材や厚さによりますが、使えるものが多いです。
薄型ケースや、プラスチック製のものなど、シンプルなものならカバーを付けた状態でもおサイフケータイ(R)を使える場合がほとんどです。ただし、磁石を使った手帳型ケースや耐久性を重視した金属製カバーなどは、使えない場合もあるので注意しましょう。
ケース購入前に、「おサイフケータイ(R)対応可否」について記載がないか、パッケージやWebサイトを確認して調べておくことをおすすめします。
Q.おサイフケータイ(R)のアプリをアンインストールするとどうなる?
A. 基本的に、おサイフケータイ(R)と連携している機能が使えなくなります。
おサイフケータイ(R)アプリは、電子マネーやクレジットカードによるタッチ決済やモバイルSuica、モバイルPASMOなどの交通系ICカードを使用するのに欠かせません。アンインストールしてしまうと、おサイフケータイ(R)アプリと連携していたこれらの機能が使えなくなるでしょう。
ただし、Google Payの設定を行っている場合は、そちらの機能を通して一部サービスを利用できる可能性があります。
Q.スマホを盗難・紛失した際はどうしたらいい?
A. 万が一の悪用に備えて、おサイフケータイ(R)と提携している各サービス会社に連絡して利用停止の手続きを取りましょう。
おサイフケータイ(R)に登録していたクレジットカードや交通系ICカードなど、サービスごとに利用停止手続きの方法は異なります。各社の指定の方法で盗難・紛失を届け出ましょう。
おサイフケータイ(R)の登録は簡単!財布の中身をスマホに集約しよう
おサイフケータイ(R)は電子マネーやクレジットカード、交通系ICカード、ポイントカードなど、本来であれば財布に入れて持ち運ぶ現金や各種カードをスマホに集約できる便利なサービスです。お金のやり取りが発生するため、もちろん管理には注意が必要ですが、おサイフケータイ(R)を始めるのに複雑な手順は必要ありません。
ただし、現在使用しているスマホがおサイフケータイ(R)対応でない場合は、「FeliCa」対応機種に乗り換える必要があります。おサイフケータイ(R)対応で機能や性能に優れた機種は多くあるので、記事内でご紹介した機種も踏まえてライフスタイルに合ったものを選びましょう。
機種変更の際には、合わせて携帯電話会社の乗り換えを検討するのもおすすめ。現在大手キャリアのプランに契約している場合は、格安SIMに乗り換えることで、よりお得にスマホを利用できる可能性があります。
NUROモバイルは、格安で使える携帯電話会社の中でも、月額330円から利用可能な「使い方に合わせて選べる料金プラン」やデータ繰越やパケットギフトなどで「ムダなくデータ容量をやりくりできるサービス」が特徴です。
そのほか契約プランによっては、下記サービスが利用できます。
- LINEの対象サービスを利用時にデータ通信量を消費しない「バリューデータフリー」
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