30代男性が「スマホなし生活」してみた!この現代で生き残れるのか!?

みなさんこんにちは! 私はKAI-YOU.netというWebメディアで編集者やYouTuberをしているコダック川口 a.k.a GUCHIKIN(30)と申します。
突然ですが、みなさんはお持ちのスマートフォンを故障させちゃったり紛失しちゃったりした経験はありますでしょうか?
月曜日
ある日の出来事です。オフィスでいつものように仕事をしていると編集長の新見さんからこんな指令を受けました……。

新見さん「コダックさん! 『一週間スマホなし生活』やってみましょう!」

コダック「え……。いや困るっす……。」

新見さん「お仕事なので、やってください! スマホは僕が預からせてもらいます。」

コダック「・・・・・・・・。」

これまでにも様々な珍スポットを取材し、潜入レポートを届け、時にはキックボクサーにお尻を蹴りあげられるなど、体を張ってきた私ですが、スマホなしで一週間過ごす……。
思えば私のスマホ歴は約5年。ガラケー歴もいれれば10年以上もの長い時間、携帯電話を離したことはひと時もありませんでした。
かなり心苦しかったのですが、ここは敢えて、前向きな気持ちでスマートフォンを手離してみようと決心したのです!
こうして私の「スマホなし生活」が、スタートしました。
火曜日

「ハッ!」 翌朝、目覚めると時計の針は10時15分を指していました。
枕元にはスマホが……ない。 夢じゃなかった!
いつもならアラームが鳴って余裕で起きているのに……完全に遅刻です。
あいにく電車のダイヤも乱れており、「乗り換えアプリ」も使えないため、遅延情報もチェックできず、さらに大幅に足止めをくらいました。タクって会社にたどり着く頃にはお昼の12時を過ぎておりました……。


スマホがないので遅刻する旨を電話連絡することすらできず、ようやく会社に到着すると上司にこっぴどく怒られてしまいました……。初日で早くも気づきましたが、社会人生活を送るにはスマホは必須アイテムなのかもしれません……。

散々な目に遭いましたが「スマホなし生活」では、良いこともあると気づきました。歩きながらスマホをチェックすることがないので、通行人にぶつからないのです! 普段よりも周りに意識を向けることができます。
スクランブル交差点も、現代の忍者になったような気分で、人混みをスイスイ避けて移動。
当然のことですが、歩きスマホは思わぬ事故の元になるので、みなさんも気をつけましょう。
水曜日

この日は社外で大事な打ち合わせ。
初めて仕事をするクライアントさんのオフィスに訪問することになっていたのですが、いつも使っている「地図アプリ」がないのであっさり道に迷ってしまいました……。
似たような景色のオフィス街なので、同じところをグルグル回っているような感覚に……。焦りでめちゃくちゃ汗もかいてきました。時間まであと5分、ここは道行く人に尋ねるしかありません!
「あ…すいません…! ◯◯ビルというのはどちらでしょうか?」
丁寧に教えてもらって、なんとか先方の元へたどり着くことができ、人の親切が身に染みた日となりました。
スマホやケータイがなかった時代は、みんなどうしていたんでしょうね?

木曜日

大がかりなライティングの仕事がひと段落ついたので、ランチの後、近くの公園で小休止。
こうやって落ち着いた時間には「近況でもつぶやくかな~」となりますが、スマホがないとSNSも使えません。ぶつぶつとリアルツイートをして気分を紛らわしました。
「池のある公園で一休みなう!」……実際に声に出してみるとちょっと寒々しさがあります。みなさんも一度、お試しください。
情報過多な社会を生きる私たち現代人。「スマホなし生活」は、孤独と幾ばくかの安堵を教えてくれました。
金曜日
この生活も5日目にさしかかりました。
私はとあるプロジェクトの打ち上げの幹事を緊急で任されたのですが、PCも近くになく、ネット検索が使えなかったため、良い感じのお店をサクッと予約できませんでした…。
花金なので人気店はどこも満席。結局、安めの居酒屋チェーンに入る事になり、社会人としての株を下げる結果となってしまいました……。

飲み会も滞りなく終わって帰宅中。
いつもであれば、イヤホンで音楽を聴きながら気分良く帰宅するのですが、案の定、音楽は全部スマホに入っています……。

酔いが回っていたのもあり、大熱唱してしまいました♩ 選曲は小田和正さんの「言葉にできない」です。
土曜日

土曜日は、合コンで知り合った女の子とデートの約束をしていました。
ルンルン気分で待ち合わせ場所の渋谷ハチ公前へ!
30代男性としては10分前に着いておくのがエチケット……しかし、待ち合わせ時刻になってもなかなか彼女は現れません。
この後、約3時間ひたすら待ちぼうけをくらい、主人を待つ忠犬ハチの気持ちが少し分かったような気さえしました。

ついに禁断症状を発症したのか、トイレでエアースマホまでやってしまいました……。
いつもならサクッと話題の動画やニュースをチェックしたりするのですが、手持ち無沙汰な状態に。この間にもライバルYouTuberたちが新しい動画を投稿して再生数を伸ばしているかと思うと気が気じゃありませんでした……。
日曜日

日曜日は待ちに待った推しアイドルの握手会! そう、何を隠そう僕はアイドルヲタクなのです!
この日、応援しにきたのは地方を拠点に活動しているローカルアイドル。なかなか関東圏には来てくれないため、本当に本当に楽しみにしていました。
この瞬間のために1週間頑張ったといっても過言ではありません。
握手券をにぎりしめて最後尾に並びます……(ドキドキ)
………………
……
…
..

…しかし、残念なことになりました。
この1週間スマホがない生活だったので、アイドルの公式ブログをこまめにチェックできず、握手会での会話はまったく盛り上がらず、頭は真っ白に……。
2日連続で「トホホ…」な休日になってしまい、しょぼくれて街を歩きます……。
すると、発見するのは道ばたにつつましく咲く小さな花、小鳥のさえずり、私を優しく包み込んでくれるそよ風と、うららかな木漏れ日。

こんなにも長い時間、スマホを触らないことははじめてのことでした。普段は気にも留めない些細なことで幸せを感じはじめていることに気がつきます。
「ああ、自然って素晴らしいな…。空ってキレイだな…。地球よ、ありがとう!」本当にそんな気分になってきたのです。
目の前に広がる雄大な空の写真を記念に残しておきたくてポケットを探りましたが、「そうか…スマホないんだった……。」

心がポキッと折れる音が聞こえました。写メも撮れないので、心のカメラで念写しておくことに……。

翌日、ようやく編集長からスマホを返してもらうと、本体から自然と温かみを感じました。
「おかえり、相棒……。」 こうして私の「スマホなし生活」は幕を閉じました。
「スマホのある生活」を取り戻した私は、何十件もの留守電やLINEの通知を目にすることに。しかし、貪るようにスマートフォンを触るわけでもなく、いまではより良い距離感を持ってスマートフォンに接しています。何事もつかずはなれず、スマートフォンを持っていると気づけないことも実際にありましたし、自分やスマートフォンの存在と関係を見つめ直す良い経験になりました。ありがとう、編集長。
1週間「スマホなし生活」してみた結果を報告します!
- いかに自分がスマホに依存していたかを思い知りました。
- 心なしか目が良くなった気がします。
- ご飯がおいしくなります。
- 忘れかけていた何かを思い出しました。
- ぶっちゃけ電話がないのは普通に困りました。
- けれどそれよりLINEできないのが痛かったです。
- いろいろ不便なのでスマホはやっぱり超重要! デートも重要!
なかなかできない経験だとは思うので、もしも携帯を紛失してしまったりしたときは「スマホなし生活」を是非試してください。
※この記事は一部、大げさに表現している箇所がございます。
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