動画はちゃんと観れるの?140MB回線制限の限界に挑んでみた
スマホを持ったらどんなことがしたいですか?ネットはもちろん、写真を撮ったり、ゲームをしたり…中には「動画を観たい!」という要望もあることでしょう。たしかに、YouTubeにアクセスして、再生ボタンを押せばすぐに動画がはじまるのですが、ちょっと気をつけなくてはならないことがあります。
実は、「動画サイトでボタンを押す=かなりのサイズのファイルをダウンロードしている」のと変わりないんです。YouTubeやニコニコ動画などの動画サービスでは「プログレッシブダウンロード」という方法が使われています。
ざっくり言うと、動画のような大きなサイズのファイルを、すべてダウンロードしてから再生するのではなく、観られる分だけダウンロードしながら同時に再生するシステムのこと。つまり、動画を全部観なくても、読み込んだ分だけデータをダウンロードしているわけです。
では、動画のファイルサイズがどれくらいの大きさなのか、ちょっとテストしてみましょう。
140MBあれば、どれくらい動画を観られる?
このサイトで紹介しているSo-net提供のLTEサービスでは、1日の通信量が140MBを超えると、通信速度が200kbps(0.2 Mbps)まで制限がかかるという仕組みがあります。翌日0時には制限が解除されて高速通信に戻りますし、速度が制限されている状態でも、通常のメールやテキストを中心としたWebサイトの閲覧や、LINEのやり取りくらいであれば問題なくこなせます。
以前に、何ページまで快適に見られるの? 「1日140MB」の限界に挑んでみたというテストをしてみたこともありますが、今回はその動画編。はたして何分くらいまで、YouTubeで動画を快適に観られるのか…編集部でテストしてみました!
毎日暑すぎるので、涼しくなれそうな動画を観てみた
今回チョイスしたのは、先日開催された街中で巨大なウォータースライダーが楽しめる路上イベント「Slide the City JAPAN Aomi」を美人モデルさんが体感レポートしたこちらの動画。
どうも最近、梅雨を既読スルーして夏が到来したような暑さが続いているので(そしてこれを書いている今も夏日で溶けそう…)、少しでも涼しくなれそうな動画にしてみたわけです。
テストには、データ通信量を測定できるアプリ『My Data Manager』を使ってみました。
※現在このアプリは提供を終了しております
使用量が140MBに近づいたらアラートを出すように設定して…早速、動画を再生してみましょう。動画によってはとても高画質の設定で再生されるものもありますが、今回はひとまず、YouTube標準の360Pに設定して視聴してみました。
回線速度が充分あるおかげもあって、ストレスなく読み込まれていきます。路上に敷いたウォータースライダーを水着美女が滑り抜けていく…なんとも爽快で夏っぽさ満開の映像。自分が彼女と一緒に滑ってみるところを想像すると、ちょっと気持ちまで涼しくなってきました。
この動画は1分24秒ありましたが、ここまで使った容量は9MB。140MBまでまだ余裕がありますね。次に、レコメンドに表示されたので、DJバーのリニューアルオープンパーティをレポートしたこちらの動画も観てみましょう。涼しげな様子もいいですけど、やっぱりアツくなれる夏も捨てがたいもので。
派手な音楽が鳴り響く4分2秒の動画を観たところで、34MBを消費。その後、2分13秒、1分36秒、5分10秒…と刻んでいき、渋谷にあるというガングロカフェなるお店で働く女性たちをロングインタビューした動画の途中で140MB到達のアラート。ひと口に動画といっても内容によって容量にバラつきはありますので、あくまで参考値ですが、今回の実験で観られた合計は16分58秒!という結果でした。
速度制限がかかった状態ではムリなの?
140MBに達して制限がかかった状態で動画を観ることはできないのでしょうか。
試しに、他の動画を再生してみると、やはり読み込みが遅く、しょっちゅう止まってしまいます…これではストレスフルなため、再生画質をもう一段階下げて240Pにしてみましたが、これでもまだツラい…最低画質の144Pまで落としてみると、それほど引っかかりなく観られました。しかし、さすがに動画・音声ともに質が低いので「見られればいい」と感じるレベルといえます。
動画をまったく観られない、ということはないものの、やはりきれいなものをサクサク楽しむというわけにはいかないようです。
それだけでなく、たとえばWebページの閲覧であれば、テキストはすぐ読み込まれるも画像はかなりゆっくりになってしまいました。メールやSMS、LINEなどのメッセージのやりとりなら問題はないでしょうがなるべく快適に使いたいと考えるならば、動画の視聴はなるべくやめておくか、最初から低画質設定で観るのが良さそうです。
動画を観たいならWi-Fiにつなぐのも手です
So-netのモバイルサービスが提供しているLTEは、理論値で最大下り150Mbps/上り50Mbpsの高速回線。これだけあれば、サクサクと快適にインターネットやアプリゲームなどを楽しめるので、動画を観たくなる気持ちもわかります。
ただ、最初にも書いたとおり、動画はとてもファイルのサイズが大きいもの。もし、動画をたくさん観たいのなら、自宅や学校、カフェなどのWi-Fiにつなぐというのも手です。Wi-Fiでつないでいる間はLTEの回線を使用していないので、「140MB」にはカウントされず、通信量の節約に役立ちますよ。
人間にも得意な教科や才能があるように、スマホや通信サービスにも得手不得手があるもの。特長と料金のバランスを知って使うのも、賢いスマホライフにつながるポイントです。
2015年6月24日 2015年6月24日
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