SIMカードの入れ替え方法!設定や注意点も解説
格安SIMの乗り換え時は、SIMカードの入れ替え作業が必須です。初めての場合は細かい作業を想像して、難しそうと考える人も少なくないでしょう。そこで今回はSIMカードの入れ替え方法を分かりやすく解説。事前準備や注意点などはじめから手順をご紹介します。SIMカードの入れ替えに不安を抱えている人はぜひ参考にご覧ください。
目次
SIMカードを入れ替える際の事前準備
SIMカードの入れ替えをスムーズに進めるには、事前に確認しておくべきポイントが、大きく分けて3つあります。
スマホのSIMロックが解除されているか確認する
キャリアで端末を購入した場合、端末にSIMロックが設定されている可能性があります。SIMロックがかかっていると、購入したキャリアと異なる携帯電話会社のSIMカードが使えないため、解除が必要です。
使用予定の端末がSIMロック中か確認する方法は、iPhoneとAndroidスマホで多少異なります。各手順はそれぞれ以下の通りです。
【iPhoneでSIMロックを解除する方法】
「設定」アプリ→「一般」→「情報」→「SIMロック」
【AndroidスマホでSIMロックを解除する方法】
「設定」アプリ→「デバイス情報」→「SIMのステータス」→「SIMロックステータス」
SIMロック解除の手続きには、「端末を購入した携帯電話会社のショップへ行く」、「Webサイトから申し込む」、「電話で申し込む」の3つの方法があります。都合のよい方法で対応しましょう。
SIMロック解除の方法は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
スマホが乗り換え先のSIMカードに対応しているか確認する
SIMカードはすべてのスマホに対応しているわけではありません。使用するスマホが決まっている場合、乗り換えを検討中の携帯電話会社のSIMカードが使用予定の機種に対応しているか事前に確認する必要があります。
動作確認済端末は、各携帯電話会社の公式サイトから調べることが可能です。NUROモバイルの場合、動作確認済端末一覧は以下ページでご確認いただけます。
SIMカードのサイズを確認する
SIMカードは大きさによって3種類に分かれており、大きい順に「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」と呼ばれます。使用予定のスマホに合うSIMカードが、このうちのどれに当たるか事前に確認しておきましょう。対応しているSIMカードは、端末の説明書やメーカーの公式サイトに記載されています。
多くのスマホで利用されているのはもっとも小さい「nanoSIM」ですが、近年では端末に合ったSIMカードのサイズにあわせて切り取れる「3in1SIM」も普及しています。
また、カードではないものの、契約情報をスマホ内部に書き込むことができる端末内蔵型の「eSIM」というSIMもあります。物理的なSIMカードが必要ないので、サイズの問題はもちろんSIMカードを紛失する心配もありません。
SIMカードの入れ替えに必要なもの
乗り換え先の携帯電話会社から新しいSIMカードが届いたら、いよいよ入れ替えです。事前に準備するものは上記の5つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
使用するスマホ
SIMカードの入れ替えに使用するスマホは、乗り換え前から使用しているものでも、新しく購入したものでも構いません。ただし、乗り換え先の携帯電話会社で動作が確認されている必要があります。また、端末を購入した携帯電話会社と異なる回線を利用する場合、必ずSIMロックが解除されていることを確認しましょう。
携帯電話会社によっては、格安SIMの契約時にセットでスマホ端末を購入できるケースがあります。NUROモバイルでも、SIMの契約時に同時に機種変更することで、スマホ端末をお得に購入することができます。
MNP予約番号(電話番号を引き継ぐ場合のみ)
新しい携帯電話会社との契約でも今使っている電話番号をそのまま使用したい場合は、MNP予約番号を発行する必要があります。
MNP予約番号は乗り換え前の携帯電話会社への電話やWeb上での申し込みにより、無料で発行可能。しかし、発行日を含めて15日間という有効期限があるので、申し込み前に発行するのがおすすめです。携帯電話会社によっては、有効期限が指定の日数以上ないと乗り換えを受け付けてもらえないこともあるので、事前に乗り換え先の公式サイトで確認しておきましょう。
乗り換え先のSIMカード
乗り換え先のSIMカードを用意します。SIMカードの発行にかかる日数は発行元の携帯電話会社によって異なりますが、通常Webで申し込みしてから数日で手元に届きます。
また、申し込みから利用開始までがすべてオンライン上の手続きで完了する端末内蔵型の「eSIM」なら、カードの受け取りが不要なため受け取りにかかる日数・手間を削減できます。
SIMピン
SIMカードを載せるトレイをスマホから取り出すためのSIMピンを用意します。スマホを新品購入している場合、SIMピンはスマホの外箱に同封されていることが多いので、一度探してみるとよいでしょう。
見つからない場合や中古で購入した場合は、ペーパークリップで代用することも可能です。ペーパークリップでの代用は、iPhoneの製造元であるAppleも認めています。SIMピンを購入したい場合は、家電量販店や100円均一ショップなどでも取り扱いがあるでしょう。
Wi-Fi環境(iPhoneの場合のみ)
iPhoneを使用する場合は、携帯電話会社の乗り換えに当たって「APN構成プロファイル」をダウンロードする必要があります。ダウンロードには大量のデータ容量を消費するので、Wi-Fi環境が必須です。
SIMカードの入れ替え方法6ステップ
SIMカードの入れ替えは6ステップで行います。各ステップを細かく説明していくので、順を追って進めていきましょう。
1. スマホの電源を切る
SIMカードを入れ替える際は、 iPhone、Androidスマホの機種にかかわらず、端末の故障を防ぐために電源を切っておきます。
2. 端末側面の穴にSIMピンを挿し、トレイを取り出す
SIMピンを挿し込むための穴の位置は、通常、端末の側面にあることが多いですが、わかりづらい場合は、事前に説明書などで確認しておきましょう。穴の位置がわかったら、SIMピンまたはペーパークリップを押し挿してSIMトレイを取り出します。
3.トレイにSIMカードを載せてスマホに戻す
SIMトレイ上の古いSIMカードを取り外し、新しいSIMカードを載せます。このときSIMカードの角にある切り欠きの位置をSIMトレイに合わせて載せるのがポイントです。SIMカードやトレイに傷や汚れがついてしまうと、正常に動作しなくなる恐れがあるので、このステップは特に慎重に進めます。
トレイを端末に戻したら完了です。
4. スマホの電源を入れてAPN設定を行う
新しいSIMカードでモバイルデータ通信を行うために、APN(アクセスポイント名)設定を必ず行いましょう。APN設定の手順はiPhoneとAndroidスマホで手順が異なるため、それぞれ解説します。
【iPhoneでのAPN設定の方法】
iPhoneの場合は「APN構成プロファイル」というファイルをダウンロードする形でAPN設定を行います。乗り換え先の携帯電話会社のマニュアルに従い、APN構成プロファイルページへアクセスし、インストールしましょう。この時、Wi-Fiに接続する必要があります。
【AndroidスマホでのAPN設定の方法】
Androidスマホの場合は機種によって多少、設定方法が異なります。
一般的には、「設定」アプリ内「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「アクセスポイント名」をタップし、手順に沿って契約した携帯電話会社のAPN設定情報を手入力していきます。各携帯電話会社のAPN設定情報はそれぞれの公式サイトで公開されています。
APN設定の方法は以下記事でも詳しくご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
5. 電波がつながっていることを確認する
APN設定が完了したら、端末を再起動して電波の接続状況を確認します。Wi-Fiを切った状態で、画面上部のアンテナマークの隣にキャリア名と「4G」「5G」などが表示されていれば、モバイルデータ通信ができている状態です。
検索エンジンなどで検索を行い、インターネットが使えるか確認しましょう。
6. データの移行を行う
機種変更をした場合、SIMカードおよび回線の切り替えだけでなく、アプリやデータなどの移行も行う必要があります。iPhone同士か、Androidスマホ同士か、iPhoneとAndroidスマホ間かで方法が異なるので、注意しましょう。
データ移行の方法は以下記事で詳しくご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
格安スマホに機種変更する際のデータ移行の方法と覚えておきたい注意点
SIMカードを入れ替えるときの注意点
SIMカードは小さく繊細なパーツなので、丁寧に取り扱う必要があります。SIMカードを入れ替える際に注意したい3つのポイントをご紹介します。
静電気を避ける
SIMカードを入れ替える際に静電気が発生すると、不具合につながる恐れがあります。静電気は乾燥が原因で発生することが多いので、乾燥した季節や空気が乾燥した部屋で作業を行う場合は特に注意が必要です。具体的には、部屋の湿度を60%程度に保つ、SIMカードの入れ替え前に手を洗う、静電気を帯びやすいウールやナイロンの洋服は避けるなどの対策方法があります。SIMカードに触れる直前に、壁や床に触って静電気を逃すのも効果的です。
ICチップ部分には触れない
SIMカードのICチップ部分を素手で触ってしまうと、指紋や汚れが付着して、データの読み取りに影響を与える恐れがあります。万が一、触ってしまったら、柔らかい布などでやさしくふき取ってから端末に挿入しましょう。
トレイにぴったり収まっているか確認する
SIMカードはサイズが合っていれば、本来、端末のSIMトレイにぴったり収まるように設計されています。トレイに載せる際は、SIMトレイとSIMカードの形状が合っていることを確認しましょう。また、SIMカードはICチップ部分が下になるようトレイに載せます。
無理やり入れるとICチップが破損したり、取り外しできなくなったりする恐れがあるので絶対に避けましょう。
SIMカードが反応しない場合の対処法
手順通りに正しくSIMカードを入れ替えたはずなのに反応しない場合は、何らかのエラーが発生してしまっている可能性があります。以下7つの方法を試してみましょう。
再起動してみる
まずはスマホの電源をオフにし、しばらく放置してから再起動させてみましょう。電子機器のエラーのなかには何らかの不調により一時的にうまく反応しないケースがあります。このケースの場合は、再起動で解決することが多いです。
機内モードにしてみる
再起動と同じように何らかの一時的なエラーが発生している場合に有効なのが、機内モードで一時的に通信を遮断する方法です。機内モードを一度オンにし、数秒間その状態で放置したあと、すぐにオフに戻しましょう。接続面での何らかのエラーであれば、この方法で解消されることがあります。
SIMカードを挿入しなおす
原因が一時的なエラーでない場合は、SIMカードの接触エラーが発生していたり、しっかり収まっていなかったりする可能性が考えられます。スマホの電源を落としてSIMカードを一度取り出し、適切な位置にセットされていることを確認してから再挿入しましょう。
OSをアップデートする
スマホのOSのバージョンが最新でないと、SIMカードを正しく認識できないことがあります。操作性やセキュリティの面でも、OSが最新状態になっていないのであれば、早めに更新を行いましょう。
OSのバージョンを確認・更新する方法は以下の通りです。
【iPhoneでOSのバージョンを確認・更新する方法】
確認方法:「設定」→「一般」→「情報」→「iOSバージョン」の欄を確認
更新方法:「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」→「ダウンロードしてインストール」をタップ
【AndroidスマホでOSのバージョンを確認・更新する方法】
確認方法:「設定」→「システム」→「端末情報」→「ソフトウェア情報」→「Androidバージョン」の欄を確認
更新方法:「設定」→「システム」→「システムアップデート」→「ダウンロードとインストール」をタップ
以前のAPN構成プロファイルが残っていないか確認する(iPhoneの場合のみ)
APN設定は、モバイルデータ通信を行うために必要なプロセスですが、iPhoneでは原則ひとつのAPN構成プロファイルしか保持できません。もし乗り換え前の携帯電話会社のAPN設定が残っている場合、SIMカードをうまく認識できない可能性があります。
以下の手順で確認し、不要なプロファイルは削除しましょう。
【APN構成プロファイルの確認方法】
「設定」→「一般」→「プロファイル」
→以前の携帯電話会社のAPN情報が残っていれば、そのプロファイルをタップして「削除」
別のSIMカードであれば反応するか確認する
上記の方法で解決しない場合は、SIMカード自体に問題がある可能性があります。エラーの原因を特定するために、同じスマホに、それまで使用していたSIMカードや家族の使用しているSIMカードなどを挿入し認識するか確認してみましょう。別のSIMカードでは反応するようであれば、新しいSIMカードに汚れや破損など何らかの不備があるかもしれません。契約した携帯電話会社で再発行してもらいましょう。
別のスマホであれば反応するか確認する
別のSIMカードを挿入しても反応しない場合は、スマホ自体に問題がある可能性が高いです。今度は同じSIMカードをそれまで使用していたスマホや家族の使用しているスマホなどに挿してみて、認識するか確認しましょう。別のスマホでは反応するようであれば、使用しようとしているスマホに問題があるかもしれません。
スマホ本体の問題としては、トレイや本体内部の破損の他、SIMロックが解除されていない可能性もあります。SIMロック解除の手順を飛ばしている場合は、再度確認のうえ対応しましょう。
携帯電話会社の乗り換えを検討中なら格安SIMがおすすめ
現在、大手キャリアを利用中であれば、格安SIMに乗り換えると、以下のようなメリットが得られます。
- スマホの通信料金が安くなる
- 自分にあった料金プランを選べる
2021年10月以降に新品として販売されているスマホは原則SIMロックが禁止されているので、SIMロック解除の手間もかかりません。中古端末を使用する場合でも、オンライン上の手続きでSIMロック解除できるので、手軽にお好きな携帯電話会社へ乗り換え可能です。
格安SIMのなかでもNUROモバイルなら、月額330円から利用できる「使い方に合わせて選べる料金プラン」や、通信の高品質さにこだわったプランなど、複数のプランから自分に合ったものを選べます。詳しくはNUROモバイルのサイトをご覧ください。
SIMカードの入れ替えについてよくある質問
SIMカードの入れ替えに関するよくある質問をまとめました。ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にご覧ください。
Q. SIMカードの入れ替えによって何が変わる?
A. SIMカードを入れ替えると、端末に記録される契約情報が変わります。
この契約情報は通話やインターネット通信を行う際に必要なもので、具体的には電話番号やメールアドレスなどを指します。
一方で、スマホ本体に保存されている写真や書類、音楽などのデータはSIMカードを入れ替えても消えたり、引き継がれたりすることはありません。逆にいえば、機種変更をする際はSIMカードの差し替えと別に、端末本体のデータ移行を行う必要があります。
Q. SIMカードは再発行できる?
A. 携帯電話会社によって異なりますが、基本的には再発行可能です。
SIMカードおよびスマホの紛失・盗難にあった場合や、SIMカードが故障したときなどに、同じ契約情報を記録した新しいSIMカードを発行してもらうことができます。
再発行の手続きは各店舗やWeb上のマイページで可能です。再発行の際には、本人確認のために身分証明書の提示を求められることがある他、1,000~4,000円程度の手数料が発生します。新しいSIMカードを受け取ったら、以前のSIMカードは無効になり、新しいSIMカードでのみサービスを利用できるようになります。
SIMカードを適切に挿入して、乗り換えを成功させましょう
SIMカードはスマホで音声通話やモバイルデータ通信を利用するために欠かせないパーツです。携帯電話会社を乗り換える際は、SIMカードを自分で挿し替えますが、重要かつ繊細なパーツであるがゆえに、丁寧に作業を進めていく必要があります。手順自体は複雑なものではないので、ICチップに触れないようSIMカードを挿し替えましょう。
携帯電話会社の乗り換えを検討しているのであればNUROモバイルがおすすめ。NUROモバイルは、格安で使える携帯電話会社の中でも、月額330円から利用可能な「使い方に合わせて選べる料金プラン」やデータ繰越やパケットギフトなどで「ムダなくデータ容量をやりくりできるサービス」が特徴です。
そのほか契約プランによっては、下記サービスが利用できます。
- 対象SNSサービスを利用時にデータ通信量を消費しない「バリューデータフリー」
- LINE・X(旧:Twitter)・Instagram・TikTokの対象サービスを利用時にデータ通信量を消費しない「NEOデータフリー」
- 契約プランに応じて3か月ごとにデータ容量を追加で受け取れる「Gigaプラス」
ストレスフリーな速さでコスパもいい!「NEOプラン」とは?
5GBで990円!「バリュープラス」とは?
2024年2月29日 2024年2月29日
人気の記事
-
2024.6.4
-
2024.3.5
-
2023.10.20