eSIMとは?SIMカードとの違いやメリット・デメリット
SIMカードの購入を検討する際、eSIMという言葉を耳にすることも多いでしょう。通常のSIMカードとeSIMとでは、どのような違いがあるのでしょうか。本記事では、eSIMとSIMカードの違いやeSIMの使い方やメリット、デメリットについてご紹介します。また、eSIMについてよくある質問についてもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
eSIMとは?-SIMカードとの違い
eSIMとは、「電話番号」や「契約したキャリア」、「識別ID」などの情報をスマホ本体に内蔵する(書き込む)形のSIMのこと。機種や携帯電話会社を変更したときに、SIMの情報は変更する必要がありますが、eSIMは従来のSIMカードとは異なり、物理的に挿したり抜いたりする必要はありません。その代わりに、スマホ本体に内蔵された情報を書き換えることで、SIMの情報を変更します。
eSIMであれば、カードの抜き差しだけでなく対面での手続きも不要です。そのため、キャリア変更の手間が軽減され、SIMの変更がしやすくなります。また、それが携帯電話会社の公正な競争に繋がることから、近年、総務省がeSIMの利用を促進しています。
【SIMカードとeSIMの違い】
SIMカード | eSIM | |
---|---|---|
記録されている情報 | 加入者を識別するための情報 | |
データの記録先 | 小型のICカード | 本体 |
情報の入れ替え方 | カードの抜き差しする | 情報を書き換える |
利用開始方法 | カードの郵送など 物理的なやり取りが必要 | オンラインで完結可能 |
(参考:令和3年8月10日策定 総務省「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」)
eSIMのメリット
eSIMは上記のようなメリットがあります。ここではメリットをそれぞれ、詳しくご紹介します。
オンラインで契約手続きできる
eSIMの場合は、契約から開通までがオンラインで完結します。
SIMカードでは、契約した後にカードが届くのを待つ必要がありますが、eSIMではその必要はありません。本人確認に時間がかかる場合もありますが、最短で当日中に利用可能です。
キャリアの乗り換えや機種変更がしやすい
eSIMはモノが存在しないため、かかる手間が少ないこともメリットのひとつです。SIMカードの場合には、キャリアを乗り換えるときにはカードを返却しなければなりません。また、機種変更する際にSIMカードの大きさが旧端末と新端末で異なる場合は、再発行する必要もあります。
しかし、eSIMであれば、返却やSIMカードの大きさを確認する必要もありません。
紛失や破損の心配がない
SIMカードを抜き挿しする中で、紛失や破損をすることがあります。スマホ本体に内蔵されているeSIMであれば、その心配はありません。このようにSIMカードの取り扱いについて物理的なリスクがないことも、メリットのひとつでしょう。
海外に行っても使いやすい
海外では通信できる携帯電話会社も異なるため、携帯電話を自由に使いたい場合は、現地で対応できるSIMカードあるいはeSIMを使用するか、データローミングをする必要があります。SIMカードを差し替える場合、使いたいSIMカードの在庫がない場合や、取り寄せに時間がかかることもあるでしょう。しかし、eSIMであればオンライン上の手続きや設定のみで利用ができるというメリットがあります。
また、海外で端末を盗難された場合、物理的なSIMカードよりもeSIMのほうが安全です。端末が他人の手に渡っても、SIMを取り出すことができないため、悪用されにくくなります。
eSIMのデメリット
オンラインで完結できる便利なeSIMですが、デメリットもあります。eSIMののデメリットについて、詳しくご紹介します。
対応している格安SIM・機種が少ない
2023年6月29日現在、eSIMに対応している携帯電話会社はまだ少ない状態です。
携帯電話会社には、大きく分けてMVNO(≒格安SIMの携帯電話会社)とMNO(≒大手携帯電話会社(大手キャリア))がありますが、MVNOはMNOから通信設備を借りてモバイル通信サービスを提供しています。
MVNOがeSIMサービスを開始するには、MNOに「遠隔からSIMを使えるようにする機能(RSP機能)」を開放してもらう必要があります。そのような背景から国がMNOに対し、RSP機能の解放を求めているため、今後はMVNOであってもeSIMを取り扱うところが増えるようになる可能性が大きいでしょう。
NUROモバイルは、6月28日よりeSIMに対応しています。
※新規のお申し込みのみ
ネットに慣れていないとかえって手間がかかる
eSIMは店舗で契約できることが少なく、主にネットで手続きを行います。オンラインで完結できるため、ネットでの契約を使い慣れている人には大きなメリットです。しかし、ネットに慣れていない場合には、手続きの際にやや不便に感じることもあるかもしれません。
初回登録時にインターネット回線が必要になる
eSIMを開通する際には、インターネット接続をしなければいけません。そのため、Wi-Fiなどのインターネット回線につなげる環境が必要です。ポケットWi-Fiや固定回線などを契約している場合は問題ありません。しかし、そういった契約回線がない場合には、初回登録がしにくい可能性があります。なお、公共のWi-Fiは個人情報漏洩リスクが高いため、使用しない方が無難です。
機種変更時にはeSIMを再発行する必要がある
機種変更をする場合には、端末の本体が変わるのに伴い、eSIMを再発行する必要があります。その際、手数料が発生することにも注意が必要です。SIMカードであれば、カードだけ手元で保管しておいて、新しい端末が届き次第挿入することで使用できます。eSIMでは、機種変更のたびに再発行する手間や手数料がかかるため、その点はデメリットと言えるでしょう。
eSIMとSIMカード両方を1台のスマホで利用できるデュアルSIM
「デュアルSIM」とは、1台のスマホで2つのSIMを使うことができるSIMのタイプです。手軽に2つの回線を使い分けることができます。デュアルSIMにすれば、1方の回線は大手携帯電話会社(大手キャリア)、別の回線はMVNO(格安SIMの携帯電話会社)にするなど組み合わせられ、非常に便利です。
SIMカードを2枚挿入して使用するデュアルSIMと、eSIMとSIMカードを組み合わせて使用するデュアルSIMがあります。
eSIMについてのよくある質問
eSIMについて、よくある質問についてお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
Q.手持ちの携帯がeSIMに対応しているかは、どこを見ればわかる?
A.設定画面から確認できます。
eSIMに対応している場合は、「EID」という、32ケタの固有のIDが携帯内に記載されています。iPhoneでは設定画面から「一般」→「情報」とタップすることで、EIDが表示されます。
Androidではスマホの設定を開き、「デバイス情報」→「SIMのステータス」をタップすることでEIDが表示されます。EIDが表示されていれば、eSIMに対応しています。
Q.eSIMはどんな人におすすめ?
A.乗り換えが多い人や、2回線使用したい人におすすめです。
乗り換えを頻繁に行う人は、SIMが手元に届くのを待つ必要がなく、オンライン上で完結するeSIMがおすすめ。また、デュアルSIMを利用して2回線使用したい人などにも最適です。
Q.eSIMはどこで買える?
A.ホームページや店舗で購入できます。
オンライン上で完結するeSIMは、取り扱っている各通信事業者のHPにある申し込みサイトから簡単に購入できます。また、家電量販店や空港で取り扱っている場合もあるため、オンラインでは不安を感じる人は利用するといよいでしょう。ただし、店舗で取り扱っていない場合もあるため注意が必要です。
eSIM対応機種や携帯電話会社は増加中!便利にスマホを使いましょう!
eSIMは、物理SIMを端末に挿すことなく、オンライン上で契約をして簡単に使うことができます。頻繁に乗り換えをする人や、デュアルSIMで2回線使用したい人にも最適です。
格安SIMではeSIMに対応していないこともあるため、しっかりと確認しましょう。
NUROモバイルでは、eSIMの対応を開始しています(新規のお申し込みのみ)。今後もeSIMに対応できる携帯電話会社が増えていくことが期待されています。
デュアルSIMなどを利用して、格安SIMを利用することも検討している場合、オススメはNUROモバイルです。
MVNOの中でも月額330円から利用可能な「使い方に合わせて選べる料金プラン」やデータ繰越やパケットギフトなどで「ムダなくデータ容量をやりくりできるサービス」が特徴です。
また、契約プランによっては、下記サービスが利用できます。
- 対象SNSサービスを利用時にデータ通信量を消費しない「バリューデータフリー」
- LINE・Twitter・Instagram・TikTokの対象サービスを利用時にデータ通信量を消費しない「NEOデータフリー」
- 契約プランに応じて3か月ごとにデータ容量を追加で受け取れる「Gigaプラス」
おトクにスマホを使うなら、NUROモバイルがオススメです。
2023年6月29日 2023年6月29日
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