子どもにいつからスマホを持たせる?注意点も解説
子どもが大きくなるにつれて、悩むのがスマホを持たせ始める時期。早すぎても遅すぎてもよくない気がしてしまいますが、一体いつからがベストなのでしょうか。そこで今回は子どもにスマホを持たせる時期について内閣府の調査データをもとに解説します。スマホを持たせるメリットや注意点もあわせてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【調査結果】子どもにスマホを持たせるのはいつから?
※小数点第二位を四捨五入
(出典:内閣府「令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」を元に自社加工)
子どものスマホの利用開始時期としては「小学校高学年〜中学生」が多い傾向にあります。
内閣府の調査によると、インターネットを利用すると答えた青少年のうち、自分のスマホを所持している子どもの割合は、小学生で15.1%、中学生で53.7%です。親や兄弟姉妹とスマホを共有しているケースも含めると、小学生でも3割以上、中学生では6割以上の子どもがスマホを利用していることがわかります。
今や子どもがスマホを持つのは当たり前になっており、家庭によりばらつきはあるものの、小・中学生でスマホを持っているのは珍しいことではないといえるでしょう。
小・中学生にスマホを持たせることによる嬉しいポイント
自分が子どもの頃にはなかったツールだからこそ、スマホを子どもに持たせることに不安を覚える親御さんは少なくありません。しかし、小・中学生でスマホを持たせることにはいくつものメリットがあります。5つのポイントでご紹介します。
家族・子ども間のコミュニケーションが活性化する
スマホのメッセージアプリを利用すれば、簡単にメッセージや写真などを共有できるため、家族や友だちとのコミュニケーションが増える可能性があります。
学校や習い事など家の外であった出来事や友人との交流を親に共有しやすくなるので、親子間の関係性を深めるきっかけになることも。
スマホを持っている子ども同士であれば、学校がない日にも、宿題の確認や予定の調整、遠くに住む友だちとの交流など、メッセージアプリを通してやり取りできます。もちろん、スマホ漬けになるのは好ましくありませんが、使い方を工夫すれば、子どもの社交性やコミュニケーション能力の向上にも寄与するでしょう。
外出時に連絡を取りやすい
子どももしくは親のどちらかが外出しているときでも、スマホがあれは手軽に連絡が取れます。
友だちと遊んだり習い事へ行ったりする際にも、子どもから親へ状況や帰宅時間をリアルタイムで伝えられるはずです。一方の親も、子どもの状況を確認しやすいので、なかなか帰って来ないと心配しながら待つ時間が減るでしょう。
反対に、親が仕事や用事で出かけていて子どもが留守番をしている場合も、外出先から子どもの状況を確認でき、緊急事態があれば子ども側からもすぐに親へ連絡できるので安心です。
GPS機能で子どもの居場所がわかる
スマホにはGPS機能がついているので、アプリや専用のサービスを利用することで、外出中の子どもの居場所をリアルタイムで把握できます。
万が一、子どもの帰宅が遅くなったり、連絡がつかなくなったりした場合にも、すぐに位置情報を確認できるので、迅速に対応可能です。これにより、子どもの安全対策が一段と強化されるでしょう。またキッズ用のスマホの中には、万が一の時に備えて防犯ブザー機能が付いたものもあります。
効率的な学習に役立つ
スマホを使えばインターネットを通じて、勉強中はもちろん、日常生活のなかで気になったことをすぐに検索して調べられます。
学習に使えるアプリも豊富なので、子どもの効率的な学習にも役立つでしょう。また、タイマーやカレンダー機能を活用すれば、小・中学生のうちから、学習計画を具体的に立て、管理する練習にもなります。
ITリテラシーを高められる
デジタル時代に生きる現代の子どもたちにとって、IT技術の理解は不可欠です。教育でもICT化が急速に進んでおり、学校の授業でタブレットを使用するのが当たり前になっています。2020年からは小学校でのプログラミング教育が必修になっている中で、ITリテラシーは必須といえるでしょう。
小・中学生のうちからスマホを日常的に使うことで、ITに対する感覚を自然と養い、基本的な操作や考え方を身につけることができます。このスキルは、将来の学業や職業において大きなアドバンテージとなるでしょう。
小・中学生にスマホを持たせるうえで不安なポイント
もちろん、小・中学生のうちからスマホを持つことには不安なポイントもいくつかあります。メリットもデメリットも理解したうえで、子どもにスマホを持たせるか検討しましょう。
スマホ依存の恐れがある
早いうちからスマホを持たせると、ゲームやSNSに熱中してしまいスマホ依存に陥る恐れがあります。スマホを触る時間が長くなりすぎて、勉強や現実での友だちとの交流などが疎かになってしまっては本末転倒です。また、夜遅くまでスマホをいじることで、生活リズムが乱れる原因となり、健康を害す可能性もあるでしょう。
家庭内でルールを定めておくことが大切です。
視力低下の原因になる
スマホの小さな画面を長時間見続けることは、目への負担が大きい行為です。特にベッドの中など、暗い場所で長時間スマホ画面を見続けることは、成長期の子どもにとっては視力低下の大きな原因となります。
事前に子どもに対してスマホと顔の適切な距離や使用時間をしっかりと伝えることが求められます。
子ども同士でのトラブルの原因になる
SNSやチャットアプリの使用を伴うスマホの利用は、コミュニケーションにおける誤解やトラブルの原因になりやすいです。特に子どもは、まだコミュニケーションの取り方や言葉の選び方が成熟していないので、些細なことから大きな争いに発展する可能性もあります。
子ども時代にスマホがなかった親世代には理解しにくく、困惑してしまうケースも多いですが、対面のコミュニケーションと同じように相手を思いやる接し方を伝える必要があるでしょう。
スマホの費用が発生する
当然ながらスマホを持たせると、端末代や毎月の携帯電話料金が発生します。また、子どもが親の知らないところでゲームアプリに課金して、後から多額の料金が請求されるというケースも少なくありません。
子どもにスマホを持たせる場合は、家計の状況と照らし合わせたうえで、子どもにお金の大切さや使い方について教えていく必要があるでしょう。
有害なページやサイトを閲覧してしまう恐れがある
インターネット上には子どもにとって不適切な情報を与えるサイトやSNSアカウントが数多く存在します。誤って有害なページやサイトを閲覧してしまうことで、詐欺の被害に遭う可能性や、内容によっては子どもの心に深い傷を与える恐れがあります。
親は適切なフィルタリング機能を利用し、管理体制を整える必要があるでしょう。
安心して子どもにスマホを持たせるためには?
不安なポイントもある中で、安心して子どもにスマホを持たせるためには事前にしっかり準備することが大切です。3つの方法をご紹介します。
事前にルールを話し合う
スマホを持たせる前に、一度子どもと話し合う場を設けて、スマホの使用ルールを一緒に決めておきましょう。使用時間や使ってよいアプリの基準など、親が一方的に決めるのではなく、子どもの意思や考えを尊重しながらルールを決めていくことで、子どもも当事者としての意識を持ってスマホを利用できるようになります。
主なルールとしては、「使用場所(子ども部屋はNGなど)」や「使用時間(21時以降はNGなど)」、「使用範囲(ゲームアプリは使用NGなど)」などが挙げられます。スマホ購入後にも、使用を許可すべきか判断しなくてはいけない局面は出てくるので、その都度親子で確認したり、新たにルールを作ったりして、ブラッシュアップしていきましょう。
親が子どもの手本となる使い方をする
子どもは親の行動を見て、物事の良し悪しを判断するので、いくらルールを決めても、親が模範となる使い方をしていなければ守られないでしょう。
例えば、子どもは使用時間に制限があるのに、親が四六時中スマホを使っていては、子どもはルールに対して納得できません。子どもと同じ空間にいる間は、対面でのコミュニケーションを重視して、スマホの使用時間に気をつけるなど、子どもが真似しても問題ない姿を見せられるよう心がけましょう。
フィルタリングをかけておく
有害なサイトなどを閲覧するのを防ぐために、子どもに持たせるスマホにはフィルタリングをかけ、機能を制限しておくことが大切です。フィルタリングをかけておけば、子どもが知らず知らずのうちに有害なサイトや大人向けサイトへアクセスしてしまう心配がありません。
その他にも、使用時間の制限や、課金時の保護者への許可取りなども設定できるので、ルールに合わせて管理しましょう。
子どもに持たせるスマホの選び方
スマホを持たせる場合のメリット・デメリットや事前の準備をご紹介してきましたが、子どもには具体的にどのようなスマホを持たせるのがよいのでしょうか。3つのポイントでご紹介します。
キッズケータイ?スマホ?
キッズケータイ | スマホ | |
---|---|---|
通話 | ○ | ○ |
メール | △ | ○ |
SMS | △ | ○ |
LINE(チャットアプリ) | × | ○ |
GPS | ○ | ○ |
インターネット | × | ○ |
キッズケータイは、通話や緊急連絡などの基本的な機能に絞られ、不要なアプリの利用やインターネットの閲覧を制限できるため、初めての携帯としては安全面でのメリットが大きいでしょう。見守り機能や防犯機能などの、親目線で必要な機能は揃っていることが多いです。
一方で、学習アプリの利用やインターネットでの情報収集を行いたい場合は、スマホの方が適しています。豊富な機能が不安な場合は、フィルタリングをかけて制限しましょう。
小学校低学年であればキッズケータイが、それ以上であれば将来のことも踏まえてフィルタリングをかけたスマホがおすすめです。
iPhone?Androidスマホ?
iPhone | Androidスマホ | |
---|---|---|
使いやすさ | ○ | △ |
カスタマイズ性 | × | ○ |
アプリの質・量 | ○ | △ |
セキュリティ | ○ | △ |
価格 | △ | ○ |
サポート体制 | ○ | △ |
iPhoneとAndroidスマホでは、子どもに使わせるという観点ではどちらも大差はありません。しいて言うのであれば、iPhoneはマルウェア(悪意のあるソフトウェア)に対するセキュリティが強く、Androidスマホはやや端末の価格が安いという特徴があります。
使い方を教えやすい、管理しやすいという意味では、親が使用している端末の種類と揃えるのもおすすめです。また、子どもに希望があるようであれば、一度理由も合わせて確認したうえで話し合って決めると、子どもも自分で選んだという納得感を持って使えるでしょう。
大手キャリア?格安SIM?
大手キャリア | 格安SIM | |
---|---|---|
携帯電話料金 | × | ○ |
通信速度・エリア | ○ | △ |
サポート体制 | ○ | △ |
キャンペーン | ○ | △ |
大手キャリアは安定した通信環境や充実したサポートが魅力ですが、携帯電話料金は比較的高めで、プラン内容も複雑なことが多いです。
一方、格安SIMは月々の携帯電話料金を大幅に抑えることができる反面、通信速度が遅くなる時間帯やエリアがあったり、店舗でのサポート体制が薄かったりすることがあります。
子どもに持たせるなら月額基本料金が安く、プランがシンプルな格安SIMがおすすめです。格安SIMは使い方に合わせた豊富なプランやサービスを用意しているため、子どもの成長に合わせて柔軟に契約内容を変更できるでしょう。
子どもの初めてのスマホにはNUROモバイルがオススメ!
NUROモバイルは、格安で使える携帯電話会社の中でも、月額330円から利用可能な「使い方に合わせて選べる料金プラン」やデータ繰越やパケットギフトなどで「ムダなくデータ容量をやりくりできるサービス」が特徴です。
そのほか契約プランによっては、下記サービスが利用できます。
- 対象SNSサービスを利用時にデータ通信量を消費しない「バリューデータフリー」
- LINE・X(旧:Twitter)・Instagram・TikTokの対象サービスを利用時にデータ通信量を消費しない「NEOデータフリー」
- 契約プランに応じて3か月ごとにデータ容量を追加で受け取れる「Gigaプラス」
ストレスフリーな速さでコスパもいい!「NEOプラン」とは?
5GBで990円!「バリュープラス」とは?
「子どもにスマホをいつから持たせるか」についてよくある質問
子どもにスマホをいつから持たせるかに関するよくある質問をまとめました。ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にご覧ください。
Q. スマホは未成年の子ども名義で申し込める?
A. 基本的に未成年の子ども名義で申し込むことはできません。
通常、親の名義で契約をし、子どもが利用する形となります。
ただし、携帯電話会社によっては、未成年者の契約が可能なプランやサービスを提供しているケースもあるので、詳しくは各社の公式サイトやカスタマーサポートに問い合わせるとよいでしょう。子どもの名義を使える場合でも、契約時には保護者の同意や署名が必要です。
Q. 携帯電話料金の学割は何歳から利用できる?
A. 携帯電話会社によって異なりますが、年齢の下限は設けられていないことが多いです。
ただし学割を利用する際は、一般的に学生証などの身分を証明する書類の提示が求められます。小学生は学生証がないケースが多いため、健康保険証やマイナンバーカードなどの身分証明書で年齢を証明することが多いです。
利用できる学割の内容や適用条件は携帯電話会社やプランによって異なるため、具体的な適用条件や割引率を知りたい場合は、各携帯電話会社の公式サイトやショップで確認しましょう。
子どもにスマホを持たせる際はよく話し合ってルールを決めましょう
子どもにスマホを持たせるタイミングや選び方は、多くの親御さんの頭を悩ませるテーマです。小学校高学年から中学生にかけて初めてのスマホを持つケースが多いですが、適切なタイミングは子どもの性格や家庭の状況によっても異なります。ご紹介したメリット・デメリットを確認したうえで、ご自身のお子さまにスマホを持たせるべきか判断しましょう。
またスマホを持たせることを決めたら、子どもと話し合いながら使用ルールを決めていくことが大切です。親が一方的に方針を決めるのではなく、子どもの意見をくみ取りながら決めていくことで、子どもも納得できるルールづくりにつながるでしょう。事前の準備を入念に行い、親子両方にとって快適なスマホライフを始めましょう。
2024年1月22日 2024年1月22日
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