「Cookie(クッキー)ってなに?」
「Cookieには危険性があるの?」
「保存されたCookieを消す方法が知りたい」
と思っているかもしれません。
そこでこの記事では、Cookieという言葉の意味や危険性をお伝えします。また、Cookieを削除する方法も解説します。
2021年にもiOSでCookieに関するアップデート が行われたので、iPhoneやiPadをお使いの方は覚えておきたい内容です。
Cookieについて知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
Cookieとは?
Cookieとは、閲覧したWebサイトのWebサーバーから発行される小さなテキストファイルのことを指します。Cookieによって、訪問したWebサイトの情報が一時的にパソコンやスマホに蓄積されます。
次回サイトを訪問した際に、スマートフォンやパソコンなどの端末に一時保存されていたテキストファイルをWebサーバーへ送ります。すると、前回入力した内容が再び表示されます。
通販やショッピングサイトで、買い物かごに入れた商品がサイトを一旦離れても再表示されるのはこのためです。
Cookieの2つの種類
Cookieには以下の2種類があります。
- ①ファーストパーティCookie
- ②サードパーティCookie
2つの違いは「Cookieの発行元」です。
① ファーストパーティCookie
ファーストパーティCookieは、ユーザーが訪問しているWebサイトのドメインが発行するCookieを指します。
ファーストパーティCookieは、訪れているサイトでしか機能しません。サイトを閲覧するスマートフォンやパソコンでファーストパーティCookieが有効になっていないとうまく機能しないWebサイトもあります。
② サードパーティCookie
サードパーティCookieは、ユーザーが訪れているWebサイト以外のドメインが発行するCookieを指します。
サードパーティCookieは、訪れているWebサイト以外でも機能し、主にWeb上の広告で使われます。例えば、旅行サイトを訪れた後に、別のサイトを見たら、そのサイト上で旅行の広告が表示された経験があると思います。「リターゲティング広告」「おっかけ広告」と呼ばれます。それは、サードパーティCookieによるユーザーの「追跡」が使われているからです。
2018年5月には欧州データ保護規則(通称GDPR)が施行され、Cookieの規制が強化される流れになってきています。
特にサードパーティCookieは、ユーザーが意図しない第三者の利用が問題とされており、Googleは2020年1月にサードパーティCookieを段階的に廃止していく予定と発表しています。
AppleもサードパーティCookie の対応を厳しくしています。iPhoneやiPadに使われているiOSは2021年に「iOS14.5」へとアップデートされました。
このアップデートにより、iOS14.5の元で動くすべてのブラウザやアプリでサードパーティCookieによるユーザーの「追跡」の許可が必須となりました。
Appleのブラウザである「Safari」にも、iOS12から「ITP(Intelligent Tracking Prevention)というトラッキング防止機能が搭載されていました。今回のアップデートでは、「Safari」以外のブラウザやアプリでもこのITPが利用できるようなったのです。
サードパーティCookieによるユーザーの「追跡」を許可しなければ、「リターゲティング広告」「おっかけ広告」が表示されないので、「またこの広告が出てきた」という経験が減るので便利です。
Cookieのメリット!サイトを快適に利用できる
Cookieのメリットは、情報を一時的に保存しておくことで、サイトを快適に利用できることです。
- ①入力した内容を残せる
- ②ログイン状態の維持
- ③現在地に合わせた情報の表示
- ④個人に合った広告が見られる
上でもお伝えした通り、通販やネットショップのサイトで、買い物かごに商品を入れてから一度サイトを離れても買い物かごに商品が残っていた。サイトを離れても、入力した内容が残っていた。ということができるのは、Cookieのおかげです。
サイトへログインしたままにしてくれたり、現在地に合わせてサイトが表示する情報を変えたりしてくれるものもCookieがあるおかげで、便利にサイトを利用できます。
また、サードパーティCookieによって、個人に関連がある商品の広告が表示されます。自分の興味関心がある広告が自動で見られるので、便利です。
Cookieのデメリット!共有パソコンの場合は危険性がある
便利なCookieですが、インターネットカフェや学校などの共有のパソコンの場合は注意が必要です。
Cookieが残っていることで、クレジットカード情報やID・パスワードの情報が共有のパソコンに残ってしまうケースがあります。
共有パソコン内に情報が残ってしまうと悪用される危険性があるため、共有のパソコンでは重要な情報は入力しないことがオススメです。
Cookieとキャッシュの違い
Cookieと似たものにキャッシュがあります。しかし、この2つは似ているようで異なります。
Cookieはユーザーがサイトに訪問したという情報を保存するのに対して、キャッシュはページを早く表示できるように画像などの情報を一時的に保存しておくものです。
Cookieとキャッシュは保存する情報が異なっていると覚えておきましょう。
Cookieを有効にする方法を画像付きで紹介
Cookieが無効になっている場合、サイトのコンテンツが表示できなかったり、ログインができなかったりする場合があります。
ブラウザ別にCookieを有効にする方法を画像付きで紹介します。
簡単なので、ぜひスマホを手元にご用意して見てください。
Safariの場合(iPhoneやiPadなどのiOS端末限定)
Safariの場合は、ホーム画面から「設定」→「Safari」の順番でタップします▼
「すべてのCookieのブロック」をオフ(白色)にすればOKです▼
Google Chromeの場合
続いて、Google Chromeの場合です。iPhoneやiPadなどのiOS端末とAndroid端末と別に紹介します。
Android端末
「Google Chrome」アプリを開き、「⋮」をタップ▼
「設定」をタップ▼
「サイトの設定」をタップ▼
「Cookie」をタップ▼
「Cookieを許可」にチェックを入れる▼
以上で完了です。
iPhoneやiPadなどのiOS端末
ホーム画面から「設定」→「Chrome」の順番でタップします▼
「Webサイト越えトラッキングを許可」をオンにします▼
これで、Cookieが有効になりました。
Cookieの削除方法を画像付きで紹介
「Cookieの削除の方法を知りたい」という人のためにCookieの削除方法をお伝えします。
Safariの場合(iPhoneやiPadなどのiOS端末限定)
先に、Cookieと履歴を消す方法を紹介します。
ホーム画面から「設定」→「Safari」の順番でタップ▼
「履歴とWebサイトデータを消去」のタップ▼
「履歴とデータを消去」をタップします。
以上で完了です。
「履歴は残したい」という場合は、以下の手順で進めてください。
ホーム画面から「設定」→「Safari」の順番でタップ▼
「詳細」をタップ▼
「WEBサイトデータ」をタップ▼
「全Webサイトデータを削除」をタップ▼
「今すぐ削除」をタップ▼
これで、履歴を残しつつCookieを削除できます。
Chromeの場合
Google Chromeの場合iPhoneやiPadなどのiOS端末とAndroid端末と別に紹介します。
Android端末の場合
「Google Chrome」アプリを開き、「⋮」をタップ▼
「履歴」をタップ▼
「閲覧履歴データを削除」をタップ▼
「Cookieとサイトデータ」をタップ▼
以上で完了です。
iPhoneやiPadなどのiOS端末
「…」をタップします▼
「プライバシー」をタップ▼
「閲覧履歴データの削除」をタップします▼
「Cookie、サイトデータ」を選択して「履歴閲覧データの削除」タップ▼
「履歴閲覧データの削除」をタップします▼
以上で完了です。
Cookieを理解してインターネットを快適に使いましょう
お伝えしてきたようにCookieには、インターネットを便利に使うためのメリットがあります。
- ①入力した内容を残せる
- ②ログイン状態の維持
- ③現在地に合わせた情報の表示
- ④個人に合った広告が見られる
ただし、インターネットカフェや空港、ホテルなどの共有パソコンではCookieが残り、情報が流出する危険性があります。共有のパソコンではクレジットカード情報やID・パスワードは入力しない方が賢明です。
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